飼い主さんにとっては、本当にショックなことでしょう。まだまだずーっとそばにいるものだと思っていますものね。
現代において、高年齢化している人間の死因は「悪性腫瘍・脳卒中・心筋梗塞」などという事が、広く当たり前に認識されるようになり、昔のように「老衰」という事は、大変少なくなりました。これはあくまでも私見ですが、体全体の機能低下による老衰は、栄養状態も医療も進んだ現代においては、９０歳にも１００歳にもならなければ見られないのかもしれません。それ以前の死因は、何らかの病気ということですね。
それだけ医療も食生活も向上したという事でしょう。
これはウサギさんにも言えると思っています。
一昔、ふた昔前ならば「ウサギの寿命は６歳前後」などと言われていたのが、今や１０歳過ぎのウサギさんも沢山いるようになりました。なので、５・６歳で病気になると、飼い主さんは「自分が悪かったのではないか」と思いやすいのですが、それは違うと思いますよ。
やはりウサギという動物的には、６歳も過ぎれば、あれこれ体に不都合が出てくる年齢、いわば「病気になってもおかしくない年齢」だと思っています。長生きしているからこそではないかな？と考えるわけです。
ですから、決して飼い主さんが悪いわけでも何でもなく、至極自然な事だと思うのですね。栄養や環境を考えて大事にしたからといって、必ずしも１０歳越えになるとは言えないのと同じです。ですから、どうかこれから上手に病気に付き合っていくという姿勢で、獣医さんと二人三脚でお世話してあげてくださいね。