獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-199901-62

サーモスタットとヒーター ネタ引っ張り。すみません。
投稿日 1999年1月21日(木)23時12分 ka

はじめまして。電気関係にちょっとだけ精しい者です。
いつもこのBBSから飼育本にも載っていない貴重な情報をたくさん得させていただいており、いつか僕も誰かのお役に立てれば、と思っております。サーモスタットについてですが、熱帯魚用で電子式の本体が小型のやつ。僕は使ったことは無いのですが、使用説明に、"100-300Wのヒーター..."などと書いてあります。上限はともかく、下限が明記されているところが、電気屋としては、何かあるのかな?と思わせますが、100W以下は制御できない回路設計というのもピンときませんので、おそらく大丈夫だろうと思います。(歯切れが悪いな...)  制御の反応速度についてですが、人間用のエアコンでも寒い部屋を10分で快適温度にできるわけではないですし、要は暖める対象が空気ですから温度の上下も鈍いですので、サーモスタットの反応速度は心配要らないでしょう。
ただ、本体がとても小さいのでこの大きさの中に精密な制御のできる回路が作り込めるのだろうか、という気もします。(―電子式といっても以外に大雑把なのでは…の意)
僕は、自作のサーモスタットを使っています。センサーをかじられないように、加工したボールペンのキャップ(風通しが良いように何箇所か穴をあけた)の中に固定して籠に取付けています。キャップのクリップが籠への取付フックになってちょうど良い具合です。
保温は、ヒーターの容量もある程度必要ですが、僕の経験では断熱の工夫のほうが効くように思いました。
ヒーターは電気毛布を使っています。取付にコツがいりますが、ディスカウント品なら3000円以下で手に入り、しかも以外に優れものです。何しろ寝ている人間に直接触れる物ですし、PL法も怖いので、メーカーは安全性については真剣に取り組んでいます。(それゆえ火傷させるよりまし、と全然温まらない物もひょっとしたらあるかもしれませんが...)取付のコツは、折りたたみを最小限にする、局部的に折りこまない、ということです。特に局部的に折り込まれているとその部分だけ温度が上がり合計の発熱量が少ないのに、制御回路が働いて発熱をそこで一定にしてしまうからです。僕は、籠1個の場合、毛布の短手に4つに折って籠の側面左右と背面の3面に回してガムテープなどで固定しました。(現在はセキセイ3羽で籠3個ですので籠をくっつけて並べて上から覆ってちょうどです。)
この状態にペットヒーターなどを追加する時は電球を毛布に近づけないようにしないと局部折りこみと同じ意味になってしまいます。籠の内側なら前面上側に横向きに針金で縛りつけると良いかもしれません。
断熱ですが、僕はエアキャップ(梱包材料のプチプチのやつ、俗に"暇つぶし"とも呼ばれている)で毛布の上から、ツルツル側を外側にして、前面を除く4面をぴったり覆っています(鋏とテープの"hできるかな"h工作を必要とします)。前面はテントの入り口のように巻き上げてあり、夜寝かせる時に下ろしています。背面上部に何箇所か切れ目を入れて通気を確保しています。昼間は、前面にP.E.T樹脂の透明下敷き(サンスター製B4サイズ200円ぐらい。カードホルダーなので解体すると二枚採れる)を前面の大きさに切って両面テープ付きの小さなフックをこれに貼り付けた物を籠の前面に引っ掛けています。これで下敷きを網より少し短くして前面下側に少し(1cm以下で十分)隙間を作り、そこにご飯と水をつければいたみにくいし、前面下から入って暖められて背面上へと空気の流れを作れるので、換気も促すことができるのでは、と思っています
断熱は空気をあまり動かないようにすることが第一ですが、内と外の間に断熱層を設けることで非常に高い効果を得ることができます。プチプチ側同士を合わせた2枚重ねにすると完全な断熱層になるので強力かもしれません。(僕は1重ですが)。
この方法で(ヒーター毛布のみ)周囲温度と最大約22-3℃の温度差が得られました。(つまり室内が5℃以下だと30℃まで温度を上げることができないということで、その場合はヒーターの追加か、いっそのこと採光に制限のある毛布はやめて、ペットヒーター100W+サーモスタット…ペットヒーターは上のほうにつけるしかないですが、本当は熱源が下にあったほうが全体に温まります。何かいい商品は無いのか!じれったいぞ。)いつでも30℃(可能ならは35℃)を作れる環境を用意しておけると保険のようなもので安心できます。
僕の部屋は寒いのでヒーターを追加しています。緑商会のぴたり適温1号(これ、大して温かくならないですが結構いいですよ。発熱体にセラミックヒーターを使っているので、ある程度の定温度作用があるのと、主に遠赤外線が出ているので立てたパネルから少し離れた横方向のところでも暖かさを感じます。遠赤外線は直進性が強く、物体の奥深くまで突き刺さるのでそう感じるのでしょう。パネルもろ出しなら、ずっと上に乗っていたら低温火傷、という心配もまずないと思いますが、上に紙など敷いておくとあまりに放熱できなくて高温になってしまうかもしれません…糞がつかないようにと、そういう状況が多々ありそうですね)を2枚、プラス自作の下敷き製10Wパネルヒーターを籠と籠の間(電気毛布に近づけないため)にガムテープで固定しています。コードだらけの籠の辺りはまるで集中治療室のベッドのような景観です。
フゥ、と、小鳥飼いとしてはまだ1年も経たない未熟者が自分の乏しい経験についてを、偉そうに事細かに書いてしまいました。申し訳ございません。
恐ろしい長文になっていますね、掲載されるかしら…
稚拙な内容で申し訳ありません。こんな長たらしい文章の、ごく一部分でもいいから、誰かのお役に立てたとすれば嬉しいです。
次は何か自分なりのデータを得たら溜め込まずにまめに出力します。誰の役にも立たないかもしれませんが。
お邪魔しました。


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