獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-199908-104

黒いうんち
投稿日 1999年8月24日(火)23時47分 くらら

黒いうんちですが、あくまでも人を参考に書いてますので、
鳥にはあてはまらないこともあると思いますが、皆さんの
参考になればと思って書き込みます。

 #黒いうんちが出るわけ
人間と同じように鳥にも血が通っています。
血には、鉄分がふくまれています(赤血球に)。
この鉄が、酸素を運んでくれる本体なんですが、その鉄分が、
何らかの原因で、赤血球がこわれたりして外に出ると、
空気と触れて、鉄が酸化します。
そして酸化鉄ができ、これが黒いのです。
ということで、うんちが黒いということは、
赤血球が壊れ、含まれていた鉄が酸化して、黒く変色し、
それがうんちに出てきたということです。
鉄が酸化するのには時間がかかりますから、黒いうんちがでてきたということは、
上部の消化器官からの出血、うんちに赤い血が混じっているときは、
下部消化器官からの出血を予想できます。

 #黒いうんちと細菌、寄生虫
黒いうんちが出るのにはなにも、細菌や寄生虫だけが原因ではありません。
何らかのショックで消化器官から出血すれば、うんちは黒くなります。
怪我なども考えられます。
細菌でなく、カビが原因となることもあります。
 また、ペレットを食べさせているときは、決して黒いうんちはでません。
黄土色です。
鳥の胆汁は緑ですから、これが何らかの原因で黒くなることはありません。
一般に消化管の通過が早いときは、うんちは黄土色に、
消化管の通過が遅いときは、緑色(鮮やかな緑ではなく、モスグリーン)になります。
うんちをテイッシュなどでつぶしてみたとき、
出血しているときには、粘っこい感じがすると思います。
ちょうど濃厚ソースのような。
出血していないときは、割合糊っけのない、さらさらした感じです。

 出血が見られるときは、保温に気をつけてあげる必要があると思います。
鳥の体温が、45度もあれば、出血は自然に止まるでしょう(怪我の場合など)。
鳥に投薬するときは、保温をしてあげるほうが、効きがいいとも言われます。

とにかく、人間も鳥も、命をつなぐための血液が、
何らかの原因で失われて行くときは、
本当に要注意です。

 がんばって、はしぞうくん、ピーちゃん
蘭もがんばったよ、元気になろうね、蘭も危ないときがあったけれど、
今は飛び回れるほど回復しているよ

がんばって!! がんばって!!

 みなさん、どうぞ病気と闘う鳥さんたちに、応援してあげてください。
なにかアドバイスなどありましたら、どうぞ、なんども書き込んでください。
みなさんの暖かいメッセージ、私も、本当にありがたかったです。

 よろしくお願いします!!



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