獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-199910-156

首の縦振り
投稿日 1999年10月22日(金)01時20分 くらら

インコの首の縦振りですが、そのう炎とそうでないばあいは区別がむずかしいですよね、
素人判断をせずにすぐに病院へといいたいのですが、
そうする前に、ちょっと観察してみましょう、病院へ行ったときにも
症状の説明に役立ちますよ。

 そのう炎の時は、首を縦に八の字を描くように振ることが多いと思います。
そして餌をぱらぱらこぼします。 
 また元気なときのあくびは、嘴を縦にあ〜ん!って開けて、体全体を使って
あくびしますよね、喉の奥まで見えちゃいますよ。
 病気の時は何となくそのうを持ち上げるように、私たちが乗り物に酔った時のように
体をねじって嘴を開けますよ。
普段から、あくびをよく観察してみるといいかもしれませんね。
 求愛の時は、肩を揺するようにして餌をだしますよね、
また餌を出したとき、そのう炎の子は、決して食べようとしませんが
そうでないときは、またもぐもぐと食べたりしてますよね。

 真菌ですが、これはやっかいな生き物で、わたしたちも飼っています。
ただ抵抗力がある時はいいのですが、抵抗力が弱まったりすると、
真菌にやられます。
 真菌が病原菌というのではなく、何らかの原因で免疫が、破たんして
抵抗力が落ち込んだとき、表に現れてくるのが真菌です。
もちろん、真菌は鳥にとって良性のものではありませんが、
要するに、真菌がおもてに出てくるほど体が弱っているという
サインなのです。
 鳥ごとに真菌の感受性が違うのは当然抵抗力の違いによるもので、
これはどうにもならないと感じます(個体差の問題)。
真菌にやられやすいという子達には、
真菌のえさになりやすい物は、なるべく食べさせないようにしてみるのも
いいと思います。
くだものは真菌の栄養になりやすいのでなるべく避けた方がいいと思います。
 一般によく知られている会社のペレットには、抗真菌作用のある物が
入っていますので、真菌の感受性が強い子は、ペレットに切り替えた方がいいのかもしれません。

 ちょっと過去のことですが、パウダーフッドと、粟玉を一緒にあたえないということでの問題点についてですが
粟玉とパウダーフッドの消化時間が違うため、どちらかがそのうに長くとどまっていて、
食滞をおこしやすいということです。


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