獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200005-66

いつもと変わらない日々でも
投稿日 2000年5月17日(水)15時28分 くらら

どこかで、喜びや悲しみが繰り返されているのですね。
やすおさん、無理に元気にならなくてもいいのではないでしょうか。
今は、旅だった子の事をたくさん考えてあげましょう。
涙がこぼれるのは当たり前でしょ、大切な大事な子なのですから。
私も、去年かわいいさかりの子を亡くし、
一時期は、落ちていた羽根を見つけては涙、噛み跡のある紙切れを見つけては涙、
よく泣いていました。
でも、たくさんの事を教えてもらいました。

あなたもたくさんの事を経験なさった事と思います。
その経験が今残る鳥さんたちのためになるのであれば、
その子の命は次ぎにつながって行くのだと思います。
あなたがお知りになったことを、どうか他の人にも分けてあげてください。
どこかのだれかの大切な子が苦しんでいると分かったら、
あなたの手をさしのべてあげてください。

さて、手乗りの差し餌をやめる時期ですが、2ヶ月をめどになさってはいかがでしょうか。
小桜インコで、自然の世界で親から完全に巣立つのが生後45日前後と言われます。
巣箱から出ても当分の間は親が子供に食べさせていますが、
そのうちそれをしなくなります。
手乗りでも、なるべく自然界と同じ時期に差し餌を終えるのが無理がないと思います。
鳥は夜寝る前にたくさん食べます、日中は一人で食べさせ、寝る前に差し餌をして
お腹いっぱい食べさせてはいかがでしょうか(一案としてお考えください)。
パウダーフッドはあまい長く食べさせるわけに行かないのです(その性格上)。
だらだらと差し餌をする事が、鳥にとって負担になりかねません。
必要があって長い期間差し餌を必要とするときは、専用のパウダーフッドにする方が
良いと考えます。

ペレットですが、ペレットと種子を両方食べさせたいとお考えでしょうか。
そうであれば、決して種子を見せてはいけません、少なくとも4ヶ月を過ぎる頃まで
完全ペレットで育てます。種子はほんのおやつ程度です。
4ヶ月間ペレットで育てると、その後種子を見せてもペレットを無視することはありません。
パウダーフッドから、種子に変え、おやつ程度にペレットを食べさせているようでは、
ペレットを食べてくれる子にはなりませんし、ペレットを食べるようにし向けられると
そのことがかなりのストレスになります。

小桜インコの場合ですが、ペレット食にする場合は、
独り立ちさせることからパウダーフッドにペレットを砕いて混ぜ食べさせます。
捲き餌はペレット、種子は見せません。
だんだんパウダーフッドを減らして、ペレットのみを食べさせます。
独り立ちしたら、ペレットのみを食べさせ、一日に少しだけ種子を見せて食べさせます。
4ヶ月を過ぎたら、ペレットに種子を混ぜ、食べさせます。
4ヶ月間ペレットのみで育てても、種子を見せると種子を好むようになり、
個体差はありますが、ペレット:種子は4:6ぐらいです。

最近、ハリ○ンと言う会社のペレットが動物病院で手にはいるようになりました。
これは、病鳥食として、ある先生の所でしか手に入らなかったのですが、
全国の動物病院経由で手にはいるようになっています。
これは、たいていの鳥なら、苦労することなく食べてくれるペレットで、
日本で手に入る中で、一番安全なペレットと思います。
一度、獣医さんにご相談になってはいかがでしょうか。
値段は、ちょっと高めです。

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