獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200501-5

レス 2題
投稿日 2004年11月5日(金)12時22分 投稿者 プロキオン

「チャボの病気」
チャボについては、鶏が罹患する疾病であれば、まず間違いなく罹ります
の鶏を対象に病気の勉強をされると良いと思います。
そして、その疾病はひじょうに多岐に亘りますので、ネットでちょこちょ
っというわけにはいかないでしょう。それが飯の種になっている専門家が
大勢いるのですから。
とりあえずは、家の光協会から出版されているカラー版の鶏の疾病の本が
重要疾病であれば、理解しやすくてお勧めです。書籍名は忘れちゃいまし
たが、養鶏農家であれば、すぐに通じる本なので他の本と間違えることは
ないと思います。農協で取り扱いをしています。
東京であれば、農林水産省の地下売店でも入手できるはずです。


「粉薬の飲水投与」
残念ながら、沈澱してしまっていれば、薬剤は摂取されていないと考える
べきでしょう。
水に溶解しがたい薬剤の場合は、別に塩基の結合を分離するための薬剤処
理が必要です。
ただ、薬剤を塩基と結合させるのは、安定性を高める目的があるので、こ
の分離処理を施すと薬剤の変質が進みます。長時間にわたって自由飲水を
させるような投与では、別の意味で作用が低下することも考えられます。

溶けにくい薬剤であれば、点眼瓶を用いて強制的に投与することの方が確
実のように思います。
この場合は、気道に誤嚥させないように注意して投与する必要があります。

薬剤の投与方法の変更を 他の獣医師が指示したとなると主治医に対する
越権行為、主治権の侵害に相当しますので、私としては、「飼い主さんの
技量に応じて飲水投与を選択されたのでしょう」とだけ申しあげておきま
す。
粉薬の投与において沈澱が生じてしまうという御質問は、どうか主治医の
先生にお尋ね下さい。
その場合も、ネットでこのように言われたというのではなく、飼い主さん
の自発的な質問として下さい。

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