獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200509-106

re:オカメの結膜炎
投稿日 2005年9月16日(金)11時55分 投稿者 プロキオン

>りかさん

副鼻腔炎の検査というのは、特別な検査はありません。鼻汁、涙、顔面
の腫れ、顔面の汚れというようなものが見られた際に、病原体の検出を
試みるということに他なりません。
大抵の場合が慢性化してしまっているので、分離成績は芳しくはないも
のなのですが、それでもここに病原体が巣くっているということであれ
ば、ここを放置しておいたままでは、いつまでも良くなりません。

また、夏期にそれだけの保温が必要な患者であれば、これはいささか重
症と言えますし、嘔吐の件も含めて、なにかもっと根源的な問題がある
のではないかと想像します。

2ヶ月経過しても改善傾向が見られないことに関して、ただの結膜炎で
はなく慢性化して副鼻腔炎になっているのではないかと述べたわけであ
りまして、治るのであれば病名など、どうでもよいのです。
換言すれば、改善してこない理由を捜す必要があるのではないかという
ことの方が伝えたかったということなのです。

りかさんが、現在の主治医の先生を信頼されているようなので、立ち入
った発言にならないようにと考えました。

改善傾向が見られないのであれば、漫然と同じ治療を継続するのではな
く、一度立ち止まって、見落としはないか、思い込みはないか、再度点
検してみる必要があると思うのです。
私は、小鳥の診療に関しても、セカンドオピニオンを担える程の力量は
ないので、もし自分の手にあまると判断したら、患者をそのまま抱え込
むことは避けます。それでも近隣に、そのような病院がなかなかないの
で遅きに失することになりがちです。

主治医の先生には余計なことであって、失礼な発言になりますが、「た
たの結膜炎ではなかろう」なんです。
良くならない原因を捜す必要があると思います。

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