獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200602-39

re: 羽切り
投稿日 2006年1月16日(月)16時38分 投稿者 プロキオン

機種依存文字(○に数字)を使用していらっしゃるようですが、これらの文字は、機種
によっては文字化けしてしまいますので、使用なさらない方がよろしいかと思います。
いまどきのコンピューターには、そんなことはないという意見もありますが、私はつい
この間まで、機種依存文字は読むことができませんでしたので、


>1、羽切りは何歳蔵から出来ますか(もう、やっても大丈夫ですか)

何歳ということはないですね。飛翔できる状態になっていれば、若鳥でも飛ぶのでは
ないでしょうか。
逆に、雛鳥の羽を切ってもすぐに生え変わってしまえば、意味がないですしね。

>2、羽切りをしても、まだどれくらいとべるのでじょうか。

切り方次第です。どの羽をどのように切るかによって、ぜんぜん違います。
まったく飛べずにドスンと落ちてくるのもあれば、何メートルかであれば飛ぶことが
できるのもあります。

>3、羽切りをしていないと、なかなか手乗りにならないと聞きましたが
 ほんとうでしょうか。

これは誤りでしょう。飛ぶことができないから慣れるのではなく、餌をくれる親鳥だと
思うから、もしくは、自分は人間だと思い込むから、つまり同じ仲間だと誤認するから
こそ、慣れるのだと思います。
飛行するための羽をバッサリと切られてしまっていて、恐怖心から飼い主に必死でしが
みついている状態は、慣れているとは思えません。街中を肩に留まらせて歩いている状
態はほとんどが、この状態です。「かってに動き回る止まり木」は、インコにとっても
居心地が良かろうはずはありません。危険を感じれば飛んで逃げるのが鳥の本来の姿で
す。
それが、できないのですから、やっぱり怖いのでないでしょうか?

私は手乗りの小鳥を飼育していた際には、羽を切ったことはありません。しかし、病院
にやってくる小鳥達は、バッサリと切られている例が多く、胸の部分に落下による挫傷
を負っている個体が多かったです。
これは、お店の方で、手乗りとして育てていても、購入者の家で逃げてしまうことがあ
るからでしょうし、また、切り方を知らないお店もあるのでしょう。

小鳥の立場にたってであれば、切らない方をお勧めします。
どうしてもという場合であっても、少なくとも羽の切り方で、小鳥にできるかぎり影響
がでない切り方を知ってからの方がよいと思います。
バッサリには賛成しかねます。



◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。