獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200602-50

>ちゅんさんへ
投稿日 2006年1月28日(土)15時08分 投稿者 プロキオン

>無精卵の産みすぎを防ぐため、ホルモン注射を打っているのですが、最近止まり木にと まらず、一日中鳥かごの床でぺったりと「抱卵」のポーズをしています。


この手のホルモンには、発情を促して産卵させるための卵胞ホルモンと妊娠を維持する
ための(抱卵をするための)黄体ホルモンとがあります。
発情産卵を止めるために接種するからには、黄体ホルモンを投薬しているということに
なりますよね。
小鳥の方診療で有名な先生が、この処置を実験的に実施したところ、医原性の糖尿病に
なってしまったそうです。
犬の方でも投与のタイミングを誤ると、子宮蓄膿症を誘発したりすることがあります。

黄体ホルモンは妊娠を維持するためのホルモンですから、本人は卵を抱いているのと
同じ状態になるのは、ある意味必然と言えます。
卵を抱いているつもりでいられたら、困るから、今度は抱かないように追い立てろで
はインコが気の毒です。投与しているホルモンは抱卵するようにインコに命じている
のですから。
そのくらいであれば、たとえ、無精卵でも産卵させておいて、本人があきらめたころ
あいで取り上げた方が自然とも考えられます。

発情することが問題なのではなく、冬季に卵が詰まることが心配ということなんでは
ないのですか?
カロリーが高い餌を給餌されていて、暖かい環境で、夜も照明があれば、冬でも卵を
産むようになるのは、当たり前といえば当たり前のことなんです。それは、むしろ、
健康であるということなんです。
# 卵を産むことは健康なことなんです。次のステップに進まずに産卵し続けて、産
  み疲れにさせないことが大事なんです。

産卵されるのが困るのであれば、産卵されないための飼育方法が事前に必要となりま
す。卵を産むようになってしまったのであれば、詰まらせないようにすることの方が
私は好きです。

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