出典を明らかにしておきますと、
Barron`s Educational Series Inc.の
BARRON`S BIRD OWNER`S MANUALS AND HANDBOOKSと言うシリーズ本で
「Pigeons」です。
著者は　Matthew M.Vriends phD

この本の
Suitable Food and Proper Feeding（適合餌と正しい給餌）と言う項目で、
前文として
「rock pigeon (Columba livia)　は他の多くの鳥種と同様に草食性であり、
種喰いとも呼ばれ、多種類の成熟または未熟な種子、穀類、豆果から主たる
栄養素を摂取しなければならない」
と書かれています。（rock pigeonはカワラバトのことで、ドバトの原種で
すよね。）
その後に、ビタミンやミネラル類といった項目が続くのですが、タンパク質
の項目で、
細胞はタンパク質でできていて、その構成成分はアミノ酸で、単一のタンパク
質に全てのアミノ酸が含まれているわけではない、といったことから始まって、
タンパク質の大部分は豆果（１６〜２３％）から得ているがそのアミノ酸組成
も異なっているのでバランスを考えろとあり、繁殖期や換羽期にはかなり多種
類のタンパク質が必要であるとあります。
そのうから分泌されるピジョンミルクもタンパク質に富んだものなので、タン
パク質が不足すると雛に十分な栄養を与えることができない、と。
そして、「鳩に与えられる植物性タンパクは全く十分ではない」とあり、
「重要なアミノ酸は動物性タンパク質にのみ含まれている」と書かれ、野生の
鳩は小さなカタツムリやナメクジ、多種類の昆虫を食べている、と続くのです。
しかし、鳩小屋やケージ飼育の鳩は、動物食を見つけることは困難であると続き、
別項目で、動物性タンパク質補給のために「expanded-wheat pellet」を使えと
書かれています。
どんなものか分かりませんが、植物性、動物性タンパクが含まれ、ビタミンやミ
ネラルも入っているペレットのようです。繁殖期や換羽期にこれを全体の１０％
くらい混ぜるように書かれています。（９０％は豆だの小麦だの、植物性のもの
ばかりです。）
このペレットの代わりに、なにか虫類（例えばミルワームなど）が代用できるの
かと言ったことが書かれていないので、ペレットを入手できない者にとっては実
に困ったことなのですが・・・。