獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200702-30

Re:ドルバロンについて
投稿日 2007年2月11日(日)00時02分 投稿者 sutemaru

趾瘤症(多分この事だと思うのですが)は足の裏に慢性的な刺激などを受けたりする事によってこぶが出来、それが痛くなると歩けなくなったりする事です。
痛風は鳥の場合尿は尿酸として糞と一緒に排出されるもので(糞の所に白っぽい固まりが付いている、それがそうです)すが、尿酸の血中濃度が高くなって関節に結晶化した物が溜まる事を言います。原因は色々ありますが、腎機能が落ちて尿酸の排出が上手く出来なくなったり、高齢とかビタミンAの欠乏とか、栄養のバランスの悪さとか、卵詰まりや精巣腫瘍による物理的な圧迫などもあります。
見た目ではわからなく死後解剖で判る内臓痛風などもあります。
つたない説明ですが、趾瘤症と痛風の違いは理解できましたでしょうか?
動物は付ける薬は、それを付ける場所と、その子の様子と、どの種類の動物かで使える薬も違い色々制約があります。
大体なめてしまう事が一番人間の大人と違う所で(小児科だとそれも当然考慮に入れる事ですが)、処方する時は舐めても大丈夫なお薬を一番に考えます。
たとえエリザベスカラーをつけたり、頭だから大丈夫だろうと思っても、動物は足で掻いたり出来ますから、その足が舐められたらお薬を舐めている事と一緒になります。
鳥は特に塗り薬の影響で自咬症などの症状を引き起こす可能性もあります。
その辺を考慮して処方されるお薬でしたらそれについての説明も十分にあると思いますので、気をつけて使う事になると思います。
ちょっと実際に診ていることではありませんからドルバロンが使えるのかどうかはこちらからは判断出来ませんが、診断名が違っている場合、お薬は全く違いますから、その確認は処方された病院でお聞きになる方が良いと思います。

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