早合点なさいませんように。
　何センチですか？　クサガメですか？　イシガメですか？

　どちらにしても、甲長（全長に非ず）１０センチ前後以下では、ハッキリした判別は十分な経験を積んでいないかぎり困難です。甲長１０センチというと、パッと見十数センチで、子ガメっぽくはないサイズです。
　第一の判別ポイントは、尾です。雄のほうが長くなっています。先端が欠損している場合も、全体の太さなどから判別できます。総排泄口の位置も雄のほうが遠位にあります。
　いずれにしても１００か２００かひっくり返して観察しませんと・・・
　でも、カメの場合、シリアスに繁殖を狙うのでないかぎり雌雄はどうでもいいのは幸いです。

　
　黒化は、「必ず」「とっとと」起きるものではないので参考程度。雌の黒化個体も出ますしねえ。
　飼育個体ならむしろ、成長が穏やかになるサイズのほうが早い時点で手掛かりとなるかと。このあたりの沼ガメでは、おそらく、雄の包括的適応度は精子戦争やら雄同士の個体レベルの戦いやらの、睾丸あるいは体の大きさがモノをいうことではなく、いかに長時間長距離をうろついて雌に出会うかに拠っているものと考えられ、精子生産と生存に不足のないサイズになってからは、雄は成長に投資するよりも運動に投資するものと考えられますから。
　もっといえば顔付きも違うような気がします。