獣医師広報板ニュース

野生と自然掲示板過去発言No.4000-200112-117

我が家の近所では
投稿日 2001年12月27日(木)17時49分 プロキオン

我が家の近所では、そんなに珍しいという鳥たちは見かけないですよ!
ムクドリやヒヨドリが圧倒的に多いです。ジョウビタキにはお目にかかれない
し、セキレイもそれほど近くまで寄れません。ちゃ〜んと距離をみているよう
ですよ。
珍しいとうか、面白いのに 「トビの鳥柱」が見る事ができます。どうもある
場所で餌付けを試みている人物がいるようです。たまたま、自動車でそこを通
りかかって目撃したのですが、翌日も同様でした。
鳥柱の下から見上げるトビの群れというのも、なかなか壮観でしたよ!

本日は、昼食直前に電話がなって、キジバトが持ち込まれました。捕獲された
野生鳥獣は診療しない方針なのですが、猫に捕獲されたようでしたので、これ
は別問題。
左の翼の複雑骨折と「そ嚢」のは裂開でした。依頼主はインコの餌を与えてい
たというのですが、「そ嚢」からこぼれ出て来ているのは別の餌でした。
「そ嚢」の孔を2ヶ所閉じて皮膚を閉鎖して、それから断翼です。これ、全部
無麻酔です。

野生に厳しい人であれば、これは安楽死の範疇に入りますが、どうも私は甘い
のか逆に残酷なのか、単に手を汚すのが嫌なのか、そういう選択が苦手です。
手術自体は何程のこともないのですが、鳥の場合、後日になって急死する事例
がしばしばあります。
その原因というのは、壊死組織または壊死しそうな組織をどれだけ除去できる
かにかかっている事が多いのですが、今回は受傷から時間が経過していて、組
織が脆くなっていて、この除去が充分とは言いがたいのです。

昨年、チョウゲンボウにやられたレースバトは、爪の傷が肺にまで達していて
肺の一部が腐っていました。この症例は麻酔が5時間も醒めなかったので、当
然駄目だろうと考えていたのですが、なんとか空へ帰って行きました。
かと思えば、単なる外傷で止血と消毒でいいなと考えていたのものが、20分
後に死んでいたりして、「??」の症例もあります。
鳥というのも、まだまだ分からないことが多いですね。私が、簡単に鳥の診療
できますとは口にしない理由がそこにあります。



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