獣医師広報板ニュース

野生と自然掲示板過去発言No.4000-200112-122

鳥柱とキジバト
投稿日 2001年12月28日(金)11時52分 プロキオン

トビの鳥柱は、それはそれはみごとなものでしたよ! あれだけの数がまとまっ
て見る事ができるのら伊良湖崎まで出かける必要はないくらいです。
餌をあげるくらいで、あんなに集まってくるなら、私も試してみたいくらいで
す。きっと、ず〜と続けてきたんだろうと思います。

キジバトは依頼主の家で飼育してくれると思います。一応、このような処置を
する必要があるが、その後野生に帰す事は不可能なので、飼育してもらえるか
確認したところ、その意志はありました。
むしろ、子供が飼いたくて仕方ないという感じでした。断翼についても、母親
ではなく、その男の子が了解してくれました。
翼の骨折も何回も咬まれたらしく、骨の手触りがジョリジョリでした。こうい
う状態の場合、無麻酔でさっさと処置してしまった方がかえってダメージが少
ないものです。痛いと言ったら、そのままの状態の方が痛いかも?
「そ嚢」の処置も 以前くららさんにも話したことがあるのですが、レース鳩
の飼育者は針と糸で自分で縫うことがあります。結構障害物に衝突して裂けて
しまう事故がありますので。当然、無麻酔ですが、鳥たちはこのような処置に
よく耐えてくれます。
鳥のBBSでは、レース鳩の愛好家は登場してくれませんが、これまたマニア
の世界で、ワクチンの銘柄指定もしてくれて獣医師を嘆かせてくれるみたいで
すよ。どの銘柄であろうと、効果は同じなのですが、頑として話を聞いてくれ
なくて困ったとこぼしている先生がいました。研究会の講師をしているような
先生でさえ、応対が難しくて気を使うと話しておられました。
レースに優勝しても賞品は、「誇り」というか「プライド」というようなもの
なのに、それにのめり込む情熱はすごいです。したがって、病気についても勉
強していますし、少々のことでは獣医師を当てにしていません。
少々で済まない事を持ち込んでくるからこそ、こちらは困ってしまうのですが。

なんにしても、あのキジバトには頑張ってもらいたいものです。飼育しても良
いか悪いかという問題は別にしてもね。


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