獣医師広報板ニュース

野生と自然掲示板過去発言No.4000-200112-46

カヤネズミ
投稿日 2001年11月13日(火)11時18分 プロキオン

畠さんのカヤネズミマップのお知らせは、不定期ですが、何回か報告がありま
したね。
なんでも噂では、「ケナフと戦う京女」とか耳にしております。ネーミングは
何方がされたか存じませんが、面白くて印象に残ってしまいました。

カヤネズミは、私が子供の頃には見かけたのですが、昨今はさっぱりです。河
川改修で護岸の葦原が失われていったのが、原因だと私も考えていますが、小
さな農道も鋪装されてしまい、農道脇の草むらや葦が無くなったことも大きい
と思います。
カッコーやヨシキリが鳴く草叢の中から父親が丸い鳥の巣を取って来たのが、
最初の出合いでした。中にいたのが丸裸のネズミの赤ちゃんだったので、ずい
ぶん驚きました。不思議なことをする動物が身近な自然の中にいたことは感動
でした。

父は、キャベツの下のヒバリや、田の脇のカルガモ、ハス田のタゲリなど自分
が見つけてはきたものを餌によく私を田や畑に連れ出しましたが、これは作戦
失敗でした。私は父の思惑を超えてしまい、農業ではなく獣医師の分野へまで
いってしまいました。

今、自分の子供達に父が私にそうしてくれたように 身近な自然を見せてあげ
たいと考えているのですが、そこに登場すべき主役の不在にとまどってしまい
ます。
河川敷きの草むらの中に耕作放棄された家庭菜園の跡があり、そこに野生化し
たナスがあります。別の場所にはワルナスビが花をつけていたりします。その
両者の違いを教えてあげると、とても不思議がります。何故、ここにこんなも
のがと聞かれれば、「人間の関与」ということになります。「人の関与と放棄」
で生息域を拡大するものがある一方、これによって消えていく主役たちの存在
もあります。彼等の姿を直接みせてあげることができないのは、残念なことで
す。

というわけで、私は畠さんの調査には協力できそうにありません。チョコエッ
グの中なら、カヤネズミの目撃例はあるのですが…。

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