獣医師広報板ニュース

野生と自然掲示板過去発言No.4000-200202-45

マングースとネコ
投稿日 2002年1月30日(水)11時39分 翼

*野生と自然BBSに参加されている皆さん、お邪魔致します。長くってスミマセン。
純玲さんへ
「駆除反対のアピールがかえって、税金の無駄遣いにつながることも・・・」というご意見についてですが、それはどうでしょうか?
確かに、「保護」より「駆除」の方がその時は安上がりかもしれませんが。けれどそれが有意義な使い方かといったら、「???」です。
第一、どちらの対策にせよ、市議会にもかけずに3500万円使ってしまうなんてどういうこと?と思います。以前にテレビでマングースの尻尾を一尾いくらで行政が買い取っている、というのを見た記憶がありますから、マングースの駆除については、継続的にもっと多くのお金が使われているのでしょう。
何よりも、私はマングースやネコを「殺す」ことで行政が全てを「解決」した気になってしまうことを危惧しています。そうした大人の姿勢は子どもに受け継がれてしまうものです。
「命」の尊さに差をつけ、自分の都合で「殺す」ことも厭わない、そんな世の中には納得が出来ません。

私はあらゆる「駆除」に反対です。ですから勿論、犬や猫のシェルターは必要だと思っています。混血ザル問題については、もう彼ら(当ザル)に任せるしかないようにも思いますが(だって、結婚相手は当事者が決めることでしょう?)、どうしても「種」の混血を防ぎたいのでしたら、「駆除」ではなくシェルターでの「保護」を望みます。ニホンザルも、「駆除」より「保護」を、と思いますが・・・。
所詮、避妊・去勢やシェルターでの保護も人間勝手であることには違いありません。
売買され、繁殖させられ、或いは性を奪われ、捨てられ、虐待され、結果駆除される者たちは被害者です。そうした被害者を作らないような制度、シェルターの要らない社会が必要だと思います。

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