獣医師広報板ニュース

野生と自然掲示板過去発言No.4000-200406-16

カエルとタンポポ
投稿日 2004年4月4日(日)12時34分 投稿者 プロキオン

はたのさんの御指摘の「飛び地」についてですが、ごもっともな発言です。
カエルについては、詳細な識別が私にはできませんので、つい生息地を当
てにしてしまうようなことを言ってしまいました。
生息地域はあくまでも、生息地域であって、個体の種類とは別問題でした。
御意見ありがとうございました。

で、もうひとつ有り難かったのが、ばいかださんの意見です。
私も頭が少し小さいかなという気がしたのですが、これまた自信の無さから、
つい「冬眠あけかな」と逃げてしまいましたが、アカガエルの可能性もありま
すよね。
カエルの図鑑は持っていないので、分からないのですが、トノサマガエエルも
ダルマガエルもほとんど同じ仲間だったように記憶していますが、アカガエル
そのものだって、彼等と相当に近い仲間だったように思います。
似ていて当たりまえとも言えそうです。


>まなみさん
「シロバナタンポポ」が関西以西に広く分布しているので、「関西タンポポ」
とは、こちらのことを指して言っているのではないでしょうか?
もっとも、このシロバナタンポポは、私の住む県も関頭に隣接していますが、
子供の頃から、目にしています。むしろ、関東タンポポと呼ばれる黄色の花よ
りも多かったです。
しかし、そのシロバナタンポポも近年すっかり目にする機会が減って、セイヨ
ウタンポポの天下です。私も関東タンポポがすでに周辺から絶滅してしまった
のではないかと考えて捜しまわったことがあります。
捜しまわったと言っても、いろいろ出歩く時のついでなのですが。その結果、
神社の裏地とか、竹やぶでとか、見つけることができました。これらの自生地
の共通点は、「人があまりやってきそうもない」という点でした。
田や畑、河川敷きの散歩コース等、人があるきやすい所、人の手が入りやすい
所は、まずセイヨウタンポポの天下です。
私も一時、関東タンポポが絶滅してしまわないように、増やそうかと考えてい
たわけなのですが、小学校の国語の教科書に「タンポポの知恵」という文章が
あって、そちらを読むと、思考するための器官をもたないはずのタンポポも仲
間や子孫を増やすために頑張っているんだなと感じました。
我が家の娘達のタンポポ好きも、その文章を読んでいる影響があると思ってい
ます。
タンポポ同士は種の存続につながる戦いをしているのかもしれませんが、それ
が自然の摂理として実施されているものであれば、人間が介入することの方が
不自然なのかもしれません。
また、これとは逆に、野菜や園芸品種のように人間に改良されたりして繁栄す
るものもあり、人間の近くで生息できるように自らを変えてきたりするという
戦略も植物は、とっているのかもしれません。

どの種類のタンポポも、きっと一生懸命頑張っているんだと思います。だった
ら、できるだけ、放っておこうという心境なんです。

ただ、黙って絶滅するのを見すごせないという方は少なからずいるはずです。
関東タンポポも、関西タンポポも、そういう個人の有志の方のお庭で、それぞ
れの花を咲かせているのではないでしょうか。心の和む風景だと思います。



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