オリジナルへの理解を促進させる“ために”キャラクター化した事例というのは思い当たりません。商売上のモチーフとして動物を使う、というのが通常のように思います。どんな影響をオリジナルに及ぼすかは結果論でしょう。

　そしてオリジナルとキャラクターは、同じではなし、けれどやはり関係は絶たれていないでしょう。オリジナルがあるキャラクターは、オリジナルがないキャラクターとはやはり異なるわけですし。

　クマのキャラクターは、今の日本では行き過ぎてしまった感がありますが、テディベア誕生のきっかけや、テディベアのデザインの変遷を見る限り、ある時期には、クマに対しての親しみを増すような、オリジナルにとってのプラスの効果もあったのではないかと思われなくもないですね。
　また、キャラクター化は必ずしも外見に限らず、付随する“物語”にも依ります。アイヌによるいくつかの動物の神格化もキャラクター化でしょうし、ハチ公や“ボビー”もそうでしょう。
　デザイン（ローレンツの“可愛さの信号”など）だけでなく、“クオリア”とか“シニフィアンとシニフィエ”とか“共同幻想”とかにも目を配るべき、なかなかに複雑なテーマではないかと思います。
　ただ、少なくとも、クマとかゾウとかといった動物がこの世に存在することを知ってもらいやすくなる、というだけでも大変な効果だろうとは思います。

　大雪はどうでしょうね？　生態学の教科書的に推移するものなのか・・・？
グレイザー的性格とブラウザー的性格の割合や依存している餌資源が昔と同じとは限りませんし・・・
　何かが起きて誰かがそれをちゃんと調べてくれるのなら大変におもしろいですが。