T.Sさんへ
提案を受け入れて書き込みいただきありがとうございました。
T.Sさんが引用された
「すべての生命は他の生命の死によって存在している。（中略）しかし何故それが罪なのか。」
という言葉がどういう状況で使われたのか分からないのでお尋ねしたいのですが、
生命維持のために他の生物を食べることが罪だとこの作家は言っているんでしょうか。
そうだとすると、すべての生物（植物も含む）の存在が罪ということになってしまいますね。
また、この言葉とTSさんの疑問とがどうつながるのかもよく分からないです。

私見ですが、私は「生命が他の生命の死によって存在している」ことが罪だとは思いません。
「生命が他の生命の死によって存在している」からこそ、犠牲になる生命に感謝すべきだとは思ってますが。
T.Sさんは、自分の命を支えるために犠牲になった命に感謝する気持ちはありませんか？
自分が多くの命に支えられていることに感謝する気持ちがあれば、自ずと支えてくれた命を尊ぶ気持ちにつながるものではないでしょうか。

では、人の食用になる動物は尊いが、そうでないものは尊くないのか？という人もいるでしょう。
でも、そういうつもりはありません。
例えば食用魚を育てるためには人が食さない生物たちの存在が必要で、ミジンコだろうがプランクトンだろうが大切に守るべき命だと思います。

どの生物に対しても価値がないとか低いとか、人が決めつけられるようなことではないと思うんです。

こういう言い方をすると、全ての生物は人間に役立つ可能性があるから尊いのか？という人もいるでしょうか？
そういうつもりもありません。
全ての生物は人間に役立つ可能性があると同時にその他の生物にも役立つ可能性があるのだと思います。
直接は関係がないように見える生物も、どこかで支えられ支えあって生きているのではないでしょうか。
だから、そのどれも尊ぶべきだと思うのです。

私も蚊が飛んでいればそれを殺すことをためらわないし、家を蝕むようなシロアリの駆除は必要だと思います。
病原菌を媒介するような虫や財産を損なうような害虫から身を守るための殺生はやむをえないと思っています。
だからといって、必要以上に殺すべきだとは思いません。
人に対しては害虫であっても、人に有用な動物の重要な食物である場合だってあります。
それを、人に対して害を持っている虫だからといってむやみに殺してしまえば、有用な動物まで滅ぼすことにもなりかねません。
人の偏った価値観でむやみに生命を奪うべきではないと思います。
他の生物種を必要以上に殺すことで、人は自分の首を絞めていくんだと、私は思います。
人以外の動物が不必要な殺生をしないのはできないのではなくてそれをすることによって自然界のバランスを崩すことを本能で知っているからだと思います。

自分に害をなさない動物に害を与える必要がありますか。
その理由がないのなら、するべきではないと思いませんか。