獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200107-91

思ったこと
投稿日 2001年7月16日(月)22時26分 Burny

いくつかご意見を求められていますので、答えられる範囲で誠意を持ってお答えしようと思います。


TOMOさま>

台湾の犬問題についてのHP、拝見させていただきました。
保健所による駆除のない台湾において、人間に捨てられた犬たちを救おうという深い愛に基づいて活動されている彼らの行動は素晴らしいと思います。
現実の悲惨さを訴え、まず人間の方から変わらなければいけないと言うことを何より訴えています。
「可愛そうだから救う」という行動原理に基づいていて、「犬はその方が幸せだから」などという偽善がないところは素晴らしいです。
私はこう感じたのですが、TOMOさまはどのようにお感じになられましたか?



友恵さま>

人間による創作物には著作権があり、それは私も認知しています。
ですので、引用部分に関して私がそれをさも自分が見聞してきて報じたような書き方はしていません。
友恵様は自分の知らない場所であんな風に引用されているのだとしたら怖くて、とおっしゃいますが、ここは管理者さんが好意で開いている場所ではありますが、会員制の完全クローズドな場所でもありません。検索エンジンで容易に到達できる場所です。
インターネットのメディア特性を良く理解せずに、保護されているのだと思いこんで安心した書き込みをされる方のほうが、私には危なっかしく思えます。
場合によっては元記事は歪曲されて言葉だけが一人歩きし、しかも投稿者のメールアドレスとハンドルが尾頭付きで回ったりすることもあるのです。
# その危険性を回避するため、私は引用中でとある場所のとある方、としました。
現実の世界よりはもっと生臭い一面もあることを知っておき、その上でうまく実アドレスと匿名を使い分けるなどのやり方が、少し安心できる方法ではないでしょうか。
ちなみに、私が本人なら、という言い回しを同じように使わせていただくとすれば、ハンドル/匿名に関わらず、ありとあらゆる場所にこの悲惨な事実を訴える書き込みをするでしょう。
当局が動かなければ民衆が動けばいいのです。マスコミが興味を持ってくれればしめたものです。
インターネットのメディア特性を武器にするような行動をとるでしょう。

次に、miraiさんに個人攻撃をしているのではないかと受け取られている、ということについてですが、傍目に見ますと、miraiさんの愛情の理念に近い深いレベルから果ては揚げ足取りのような低レベルのものに至るまで、およそ「質問に答えろ」という発言のオンパレードで、こんな状態では、例えは悪いですが取調室にひとりぼっちのような状態です。
これでは健全な議論の場に発展するような雰囲気は作りづらいのではないでしょうか。
やりとりを見た限り、miraiさんは少々口べたなようです。(失礼>miraiさま)
私が汲み取れたmiraiさんの言いたいこととは、
> 保健所が野良犬を殺すことを認めた上で一匹でも多くの犬を助けたい。
> 私は食用にする以外は動物を殺すことに反対です。
との考えに基づき、野良犬となってしまったら比較的短い期間で命を失う運命が待っているのは明白なので、その前に人間が犬に愛を与えてあげられる関係が築ければいいと考え、子犬の里親を捜しているという風に読みとれたのですが、どうでしょうか。
miraiさんと私の考えにおいて似た部分というのも、「犬はその方が幸せだから」という人の傲りを押しつけるような考えは犬の命を尊ぶ上で違和感を感じる、という点に尽きると思います。


以上、求められた意見に対して答えさせていただきました。


さて、お返事とは別に私の考えたことなんですが、やはり私は人間があくまで犬(それだけに限りませんが)の上位に立ったような保護活動には不自然な感じを拭い切れません。
TOMOさまにご紹介いただいたような台湾の活動などは、まず犬に手を下す前に人間が何かをしていこう、という姿勢に美しさを覚えます。
犬と人間の関係の先進国と言われるイギリスの場合はどうなんでしょう?私は犬を飼っていないので詳しくはないのですが、こちらの掲示板に意見を呈されている方の中には英国事情に詳しい方も何人かいらっしゃるのではないでしょうか。
以前にテレビで観たのですが、衝動買いを抑止するためにペットショップに犬を陳列することはなく、購入希望者はペットショップによる度重なるカウンセリングの後にブリーダーと連絡を取り犬を手に入れると聞いたことがあります。
それでも無責任な飼い主による捨て犬は存在しますが、保護された犬を新たな飼い主とマッチングさせる機会もあるのだとか。
殺処分をぎりぎりまで待って、犬にも人間にも愛し合えるチャンスを平等に提供しているのだとしたら素晴らしいシステムです。
犬に人間の都合を押しつけるのは困難だと思われますが、まずその前に人間が犬のために変わることはできるんじゃないかと思います。
浅学なので私は英国のような活動が日本で行われているのか知りませんが、このような動きを広げていくことに尽力されている方がいるのだとしたら賞賛したいです。


◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。