獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200108-45

愛護団体・・・
投稿日 2001年8月7日(火)10時30分 姫

色々なご意見から、愛護活動の内容が問い出されているようですね。

私の知っている愛護活動を行っている人達を
簡単に紹介しようと思います。

最初は、その方たちの近所の人間に放棄された何十匹の犬を
保護した事がきっかけで(というか、他の人がどんどんそこに
捨て犬、捨て猫していったため)里親を探す活動がはじまりました。
最初は、ごく普通の主婦の方、2名で頑張っていました。
そのうち、その活動を見て一緒にボランティアをしたいという人が
沢山集まり、今では団体とまでは言いませんが、10人くらいの方たちで
毎日交代で、朝の散歩、食事、清掃、ほとんど毎日病院に行ったり
(頭数が多いので少しずつ予防注射などに連れて行くため、日数がかかってしまう)、
土日は必ず毎週、里親会(県外には月2回)を開きます。
その間、仕事がある人もいれば、子育てしている方もいらっしゃいますし
最初からこの活動をしている方達の収入は8割、この活動の資金に
なるそうです。(基金源が無いに等しいため、食事代も、交通費なども
すべて実費です)

私も参加しました。その時は県外に行く事になりました。
私の住んでいるところでは、大人の犬や猫を引き取ってくれる
感覚が少なく、里親探しも限界があるので、大きく開催されている
県外などに連れて行きます。
よく行く主催の里親会の譲渡基準は、
「家庭環境審査」・・・その家族に合ったペットを審査します。
           例えば、赤ちゃんがいる家庭に子猫は不向きでは
           ないか?とか、大型犬は散歩が難しいご老人には
           大変ではないか、といった感じです。
「病気に対する意識調査」・・・
           フィラリアなどの病気予防に関して、これからきちんと
           責任もって行える意識があるかどうかなどです。
          (たまに、お金がかかるのがいやだという人もいるので)

そして、やっぱり「避妊・去勢手術の有無」です。
手術が必須条件となっています。(私は避妊・去勢の手術に関しては
過去のログでの手術の必要性に関する投稿に同調します)
そして、行く先が決まると、獣医師のペットの飼い方などを
説明を受けて、譲渡が成立します。
しかし、ほとんどが行く先が決まらず、また一緒に帰ってくる子が
多いそうです。(その時は15匹ほど連れて行って、5.6匹一緒に
帰ってきました。)人気がある子は一度に3〜4人応募がつくのですが・・・。

できれば、小さい頃の方が貰い手がつくので、早く決まるといいのですが
(保護活動している方々の家も保護した子で満杯状態なので)
その人たちは「少しは焦るけど、その子達の「縁」なのよね〜。
だから、無理やり決めてしまうより、「縁」を大切にして、いい飼い主さんに
めぐり合えるまで仕方ないわね〜」と言っていました。
本当に、頭が下がります。そして、このハードな活動を知ってか知らずか、
無断でどんどん、捨て犬・猫をその人達の所に置いていく人たちに
腹が立ちます。

しろ子さんが仰っていたような愛護団体の人たちには愕然としました。
この方たちは絶対そのようなことはしません。
でも、このように、今、日本で愛護団体や、ペット業界には、
「お金」や「知名度」のために、手段を選ばない団体も知っていますし、
これからも増えるのかもしれません。
もっと、もっと、規制が必要になるはずです。

でも、身を削って、頑張っている人たちもいることも
知っていただきたいと思います。
この活動をしている人が「偉い」とかではなく、
非難しないでほしい。生き物を扱うのは、見た目より本当に大変なんです。
(ここに来ている皆様は分かっていらっしゃいますよね?)

ここのBBSで吸収した事を、まず自分の廻りの人からでも
今の日本の現状を知ってもらえるだけでも、個人で出来る
活動ではないでしょうか?

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