獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200712-13

Re:教えて下さい。
投稿日 2007年7月30日(月)16時28分 投稿者 りんママ

『隠された風景』−死の現場を歩く− [福岡賢正著/南方新社]と言う本に、光さんが憤りを感じられた方々の現場での生の声が聞けると思います。
図書館などに置いていることもありますよ。

獣医師広報板動物の愛護お薦め本(PC版)
http://www.vets.ne.jp/book/pc/6000.html

獣医師広報板動物の愛護お薦め本(携帯版)
http://www.vets.ne.jp/book/mobile/6000.html

私は、この本を動物の愛護お薦め本として紹介をしています。
「可哀想ブランド」がついた崖っぷち犬や多頭飼い崩壊レスキュー(ブリーダーなどの繁殖者や個人飼い主、テーマパークのイヌ達)とマスコミに取り上げられると我先に「可哀想な犬を助けなきゃ」とばかりに飼い主希望者が殺到します。
でも、その横では同じ命の重みのあるイヌ達がいても引き取るともいわれず命の期限を迎えています。
保健所で収容されている犬の多くは、飼い主から不要だと言われた犬です。一部、放浪をしていて捕獲収容された犬の中にも首輪のある犬はおります。
保健所は犬を殺すところでもありますが、飼い主明示(犬鑑札や狂犬病予防接種済証と名札等)があれば、ほぼ100%飼い主の元に戻すことが出来る場所でもあります。
迷子保護掲示板には多くの投稿がありますが、犬に犬鑑札など法律で決められている所有者明示をしている方の投稿は残念ながら1%も満たしていません。
犬については「犬鑑札と狂犬病予防接種済証」の2点は、飼い主に対して法律で義務付けられ、その他の動物についてはマイクロチップや名札等の装着が義務つけられています。

隣県市町村まで広範囲に移動することも多々ありますので探すとなると本当に大変です。
迷子にさせないことが何より大切ですが、不測の事態への危機管理意識が何かあった時に明暗を分けることにも繋がります。
保護をしていただいた方が首輪にも何もなく保健所などにも飼い主からの届けもなく飼い主探しに奔走をされています。
そうやって探し出した飼い主さんの中には、「保護をして頂いてありがとうと感謝の言葉だけ」や「いつも自分で帰ってくる」と、お礼の一言もなくすませる飼い主もいます。
でも実際に保護主さんは金銭的、精神的、肉体的負担を強いていることに気が付かれない方もいます。放浪をしている間に、車道に飛びだして事故を誘発した人身事故の事例もあります。
飼い主の目が届かない場所で、他人に迷惑をかけてしまうこともあるのです。
保健所に寄せられる動物のご近所トラブルは飼育方に問題がある場合も多いです。
最大の迷惑は、ウンチ放置でしょうね。今の季節では空き地や道ばたへの犬の抜け毛を捨てる飼い主などモラルのない飼い主もいます。

どんな立派な血統証をもった犬でも捨てられた保護犬であっても、首輪や洋服を着ていても犬は自分の飼い主の連絡先を言葉で伝える事が出来ません。
犬の帰巣本能も当てにはなりません。

犬を例にしましたが、可愛いあるいは可哀想と言う感情だけでなく、動物の命を守ることはもちろん他人の財産や命に対して危害を与えることがない飼育をすることが、飼い主の=飼う側に求められる責任ではないでしょうか。捕獲収容された犬については、法律で決められた所有者明示をすること、日頃の飼育管理に注意を十分に払うことで保健所で処分される頭数は減少すると思いうのですね。
保健所に要らない、飼えないと持ちこまない為には衝動買いをしないことです。
純血種であれば流行に左右されずどのような成り立ちをした犬なのか、信頼が於ける先で親兄弟を迎え入れることで正確や性質などが判りやすいですね。
雑種は世界でその子しかいない子とも言えますが、純血種も雑種も迎えてから十数年を一緒に過ごすのですから、自分のライフスタイルに応じた犬種を選ぶことも大切でしょう。
産まれて自分が飼えず新しい飼い主を探すようであれば、増やさない産ませない選択をするなども必要でしょうね。

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