フェレットのワクチンは難しいですよね。

ある先生は、超法規的措置をとって、輸入されていると聞きますが、
国家検定も受けていないワクチンを接種して、お金をもらうのは・・・。
この問題は、別の問題として。

いずれにせよ、フェレット専用のワクチンというものは日本にはありません。
ということで、現在、フェレットのワクチンについては、
犬用のワクチンを代用して使うこととなります。
鶏の細胞から継代培養されたワクチンなら使用は可能だそうです。
しかし、これは飼い主さんに、犬のワクチンであるということは
飼い主さんに告げなければいけないだろうし、
そのために起こるであろう、副反応なども説明してから
納得してから使用して頂く必要があると思います。

一般的に使用されている代用ワクチンとしては、２社あります。
K商事から発売されている犬のハイタイターワクチンと
B研究所から発売されている生ワクチンですね。
前者は、そのまま接種すると発症する恐れがあります。
使用しているの株の問題とウィルス量がもの凄いとの多いとのこと。
実際に私は、発症例を診察しましたし、その後、K商事の研究施設の人間とも
話をして、使用についての問題点を協議しました。
研究所の人間は、使用は禁忌という見解を出しましたが、
営業の問題もあるのか、10倍希釈したら安全ですということで
そのように接種されている人もいるようです。

私のところでは、B研究所の３種混合ワクチンを使用しております。

いずれにおいても、獣医師の裁量権というものを利用してのもの。
飼い主さんに情報を開示して、納得してもらって使用すれば
問題はないと思います。
日本にはない薬を海外で購入し、何の情報も開示せず
ズパッと注射しちゃうよりは・・・問題ないと思いますが・・・。

海外の情報で、フェレット専用のワクチンを接種しても
やはり中には発症するものが出るそうです。