う〜む。
「処分の施設」という時点で、世の偏見がまじってますね。

もちろん、小動物臨床にかかわる人間として、
保険所の業務について理解しておくことは大切なことと思います。
ちなみに自分は、獣医学部の必須授業の中で、
保険所や屠畜場の見学に行きました。
そのときたまたま、若い土佐犬が「野良犬」として保護されており、
保険所の職員の方は「まさかこういう犬を町中に放置するわけにはいかないし、
かといって土佐犬じゃ里親を探すわけにもいかないし、もうほんとにどうしようもない」
と嘆いておられました。

保健所は「殺処分」のためにあるのではありません。
狂犬病の予防や、公衆衛生の向上などが本来の目的であり、
その目的のため、現実問題として、殺処分という誰もやりたがらない仕事を
やむを得ず一部引き受けているのです。
そういう、トータルとしての保健所の仕事について知っておくのは、
大切なことだと思います。
また、それらがわかったうえで、殺処分という悲しい現実があることも、
しっかり認識しておく必要があるでしょう。

まあ、来春入学ということですので、公衆衛生の授業をある程度受けてからでもいいと思います。
学校の授業でも見学はあるかもしれませんよ。