獣医師広報板ニュース

トリマー掲示板過去発言No.7100-200209-32

ごめんなさい
投稿日 2002年8月20日(火)23時44分 柴子

アリスさん、チワママさん。気分を害すような書き込みをしたようで申し訳ないと思っています。
私の書き込みのせいで、皆さんの楽しい掲示板のイメージを悪くしてしまいました。
アリスさんの気持ちを察すると申し訳なく思います。今後は、皆さんで楽しい掲示板に戻してください。
私がこんな書き込みをしたのには、犬種のことを知らないわけではなく、少し偏見がありました。
実は、うちの子達は、みんな捨てられてしまった子なんです。
暴力で言うことを聞かそうとしていた飼い主が「手に負えない」と飼養放棄したピレネーは、大きな庭に一人でたたずんでいました。人間が大嫌いで、引き取った当時は、近づくとうなる、人がいると食べない、寝ないという状態でした。白色の被毛は、灰色で、毛玉だらけのノミだらけでした。彼をここまでの状況に追い込んだ人間が許せなかった。家族から見捨てられた彼を見て、耐えられなかった。3ヶ月後、少し心を開きかた彼をきれいにしてあげようとトリミングしたんです。私があせりすぎたようで、彼は興奮し、私の左手小指を引きちぎりました。私は、心が痛かった。こんなに深い傷を負っている彼が不憫でならなかった。ゆっくりゆっくり、彼
に時間をかけて接しました。いつも、笑顔で話しかけ、いつも、彼を守ってきたつもりです。ずっと、部屋にいても、私のいない部屋にばかり行くんです。「私には無理なのだろうか」とあきらめかけたこともありました。しかし、私があきらめたら、彼を見捨てることになると、頑張ってきました。
10ヶ月が過ぎた頃でしょうか、私が寝ていると、足音が静かに近づいてきたんです。ベットの横に立って、私を見ているようでした。すると、彼が、ドンと私にもたれかかって眠ってくれました。それからは、彼の閉ざした心は氷のように溶けていきました。今では、すっかり老犬になってしまいましたが、とても甘えたで、優しい顔をしています。
ミックスの子も同様な環境で育ちました。彼の家族は、ポメをもらったのを機に、彼を嫌うようになりました。彼は、とても、甘えたでポメちゃんに家族をとられると心配し、ポメちゃんとは仲良くなれなかったようです。飼い主は、今まで家の中で生活していた彼を庭にくくり、ポメちゃんを家で飼うようになりました。彼の心は傷つき、飼い主さんの言うことを全く聞かなくなってしまい、捨てられました。彼にも、なかなか泣かされましたが、今では、家族の中では、一番やんちゃで、いつも、笑わせてくれる家族のムードメーカーです。
最後にプーちゃん。彼女は、小さい時だけかわいがられて、大人になると、家族が彼女に飽きてしまい、「汚い」と、ベランダにケージを置いて、彼女を飼っていました。悪臭と彼女の鳴き声に見かねた隣人の方から、連絡をうけ、引き取りました。とても、かわいい子でしたが、一生治療が必要な病気だったので、里親さんを見つけることができませんでした。大型犬との生活に、苦痛を感じはしないか?甘えたの2人が、彼女を受け入れてくれるか?と心配もありましたが、初日から、彼女と2人は仲良くしてくれ、助かりました。
彼らは、いつも、私とともにいることを、とても望んでいます。いつも、同じように扱ってあげないと、不安な顔で、顔をなめにくるんです。いつも、居間に集まり、彼らは、自分達の群れの中でいることで、安心できるようです。でも、これは、捨てられたことのあるうちの子の場合ですよね。他の子がそれを望まない場合もありますね。決め付けていました。
私は、うちの子と同じように、他の子を見すぎていたのかも知れません。面と向かっては、聞けないことが、掲示板だからと軽く聞いてしまいました。申し訳ないことをしました。今回、気分を害させるようなことをして、申し訳ありませんでした。とても、勉強になりました。
楽しい掲示板にしてください。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。