ずいぶんと時間が経過してしまっていたので、お目に止まる事がないかもしれ
ないと考えていましたが、御本人に届いてなによりです。
何分、私も専門家でもないし、畑違いなので、こちらに投稿してよいものかと
ちょっと考えてしまいましたので、お返事がいただけてうれしいです。


結局、イギリス人が「我が地方の犬」を愛して保存に努めたということにつき
るように思います。

日本においては、どういうわけか犬の種類を統合することの方が行なわれます
よね。「樺太犬」と「アイヌ犬」では、もう別の犬だと思うのですが、「北海
道犬」に統合されてしまっていますよね。
私の知る限りでは、アイヌ犬にもいくつかの系統があります。阿寒系、千歳系、
日高系、厚真系、渡島系とあったようです。
これが、柴犬となると、さらに複雑ですね。私達が単に柴犬と呼んでいるのは
ほとんどが信州柴になりますが、その中にも系統があるようです。

信州柴　：　川上犬、保科犬、木曽犬
美濃柴　：　岐阜犬、飛騨犬
山陰柴　：　石州犬、因幡犬
十石柴　：　十石犬
越後柴　：　越後犬
ということになるのだそうです。この他にも小説にもなった「高安犬」とか「
三河犬」などが絶滅犬種として知られています。

１９３０年代に日本犬を天然記念物に指定する際に、ひとつひとつを育種保存
するということが行なわれずに、逆にひとまとめにしてということが行なわれ
てしまったということなのでしょう。
このときに育種保存が適切に実施されていて、犬種名の後ろに「やまと」とか
「にほん」とかのグループ名を付けて犬種登録をしていれば、我が国において
も他国に誇れるような犬種数が存在していたかもしれませんね。