獣医師広報板ニュース

トリマー掲示板過去発言No.7100-200306-5

ボランティアについて
投稿日 2002年10月18日(金)21時55分 トリマー

yumiさんへ
愛護団体といっても、規模も色々ですし、会員制の団体から個人の方まで幅広いと思います。
私の場合、知人が愛護団体の会員でした。その方の誘いでボランティアを始めました。トリマーのボランティアといっても、お店のようにカットすることは少ないですね。だいたいベーシックとシャンプーのみです。小型犬の子が保護された場合でも、ひどい状態の子が多いので、全身バリカンですし・・・。
トリマーという仕事は、休みも少ないですし、自分の子もいろんな所へ連れて行ってあげたいし・・・と、数えるほどしか参加していないのが現状です。
行くとまず、新しく保護された子の、耳掃除や爪きり(狼爪が食い込んでる子が多い)をしたり、皮膚病の子で定期的なシャンプー治療が必要な子のシャンプーをしたり、長毛の子のお顔カットをします。全ての子を定期的にシャンプーすることはないですね。ブラッシングで、十分な子も多いですし。シャンプーは、飼育ボランティアさんが、一人一人の体調を考えて、依頼してこられます。私の場合、皮膚病のワンちゃんがシャンプーしなければいけない日に、休みをあわせています。トリマーのみのボランティアと考えて行くのであれば、難しいかもしれません。保護された子は、心を閉ざしている子が多いので攻撃的ですし(半端じゃないですよ?!)、人手が足りなければ、お散歩へも行きます。しかし、獣医師や訓練士、トリマーなど専門の方の力を必要としている団体は多いと思うんです。yumiさんの力が、きっと誰かの役に立つと思いますよ。インターネットで愛護団体を検索し、コンタクトされてはどうでしょうか?
私自身、お店に来てくださるご家庭の幸せな子と、捨てられて心を閉ざしてしまった子の裏表から、「犬」という動物をより知ることができました。お店でしか学べないことのあります。でも、ボランティアからしか学べないこともあります。私自身、まだまだ、彼らから教えてもらうことがたくさんあると思っています。
しかし、トリマーボランティアは続けなければ意味がないと思ってます。何度も噛まれたりした子でも、長い間、真剣に向き合うと、私にしか、肢を持たせない子がいたり、私にしか、耳を見せない子がいたり・・・と、途中で彼らから手が引けなくなっています。相手がいるボランティアは、責任感も大きいと思います。繊細な彼らをまた裏切ることはできないですからね。でも、ワンちゃんの中にも、誰にでもフレンドリーで、私も一緒になって楽しい時間を過ごせることもありますよ。
yumiさんの力が、誰かのために使われることを願っています。頑張ってください。

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