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光州5・18      


2007年 韓国   

<監督>キム・ジフン
<キャスト>アン・ソンギ , キム・サンギョン , イ・ヨウォン , イ・ジュンギ , ナ・ムニ , ソン・ビョンホ

<ストーリー>
光州に住むタクシー運転手の青年ミヌ(キム・サンギョン)は、高校生の弟ジヌ(イ・ジュンギ)との二人暮らし。ミヌは、ジヌと同じ教会に通う看護師のシネ(イ・ヨウォン)に恋していて、ジヌをダシにして、シネと親しくなろうと、いろいろ画策していた。そんなある日、映画を見に行った3人は、学生のデモ隊と、戒厳軍との衝突に巻き込まれる・・・。

<感想>
30年前の韓国。こんな事があったんですね。
そう言えば、「シュリ」で、韓国映画を知るまでは、韓国という国は、何となく、不穏な国・・・のイメージがありましたっけ。

1979年10月に、軍事独裁政権だった朴正煕が暗殺されて、韓国では、一時の民主化ブームが起きていた。しかし、全斗煥が軍事クーデターで権力を握ると、民主化を要望する学生デモが頻発。ついに、1980年5月、光州において、戒厳軍と学生との激しい衝突が起こる・・・。

映画は、冒頭、韓国お得意のラブコメの雰囲気で始まります。
仲のいい兄弟の戯れや、好きな女性に少しでも近づきたいと思う青年・・・。

でも、そんな楽しい日常が、戒厳軍によって、破壊されます。
大学生が、高校生が、そして一般市民まで
次々と、軍隊によって、たたきのめされて・・・。

どんなことが起こっているのか、起ころうとしているのか、分からなかった私は、
唐突に始まった修羅場が、訳もなく怖ろしかったです。
そしてその後の一方的な虐殺。
たった30年前なのに、こんな事があったなんて・・・。

こんな事されたら、
そのあとの彼らの行動は、もう、致し方ないでしょうね。
勝てないと分かっていても、です。

ラストの写真が、悲しすぎます・・・(TT)。(2009,08,31)



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