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グッドナイト&グッドラック      


2005年 アメリカ 歴史   

<監督>ジョージ・クルーニー
<キャスト>デヴィッド・ストラザーン , ジョージ・クルーニー , ロバート・ダウニー・Jr , パトリシア・クラークソン , レイ・ワイズ , フランク・ランジェラ , ジェフ・ダニエルズ , トーマス・マッカーシー

<ストーリー>
1953年、米ソ冷戦下。アメリカではマッカーシー上院議員が率いる委員会が、国内の共産主義者の排除を推進していた。その標的は、政府、軍部、ハリウッド、そして一般市民にまでおよび、数千人が地位や職を奪われた。マスコミさえも沈黙する状況下、CBSの人気キャスター、エド・マロー(デヴィッド・ストラザーン)とプロデューサーのフレッド・フレンドリー(ジョージ・クルーニー)は、マッカーシーの虚偽と策謀の事実を報道し、大きな反響を呼ぶ・・・。

<感想>
自由の国と謳われるアメリカで、このように言論の自由が奪われるような時代があったとは驚きですが、それだけ、冷戦の脅威に国全体が覆われていたということでしょうか。
赤狩りに関しては、だいぶ前に、映画「真実の瞬間(とき)」を見たことぐらいしか知識がなかったので、映画の中のセリフを一言一言、聞き漏らさないように、慎重に見て、少しでも理解しようと努めました。

そんなわけで、この映画の主人公、エド・マローのことも、この映画で初めて知ったのですが、当時のマスコミも、吹き荒れる赤狩りという嵐の前に沈黙を守っていた中で、この問題を取り上げ、TVで批判した勇気は、いくら人気者のキャスターとはいえ、相当の覚悟と、スタッフの協力なくしては決してできなかったことなのでしょう。この問題を取り上げることに決まってからの彼らの慎重な取材や、放送当日のピリピリした雰囲気、そして、終わった後の新聞評を読むまでの、その緊迫感は、この映画で十分味わうことが出来ました。映画というより、ドキュメンタリーのようでしたね〜。

面白かったのは、番組本番中でもスパスパとたばこを吹かしていたこと。今では、いくらタバコ会社がスポンサーでも、こんなこと、考えられませんねぇ。っていうか、タバコを吸うシーンすら、近頃はあまり見かけなくなりました。だから、あまりにも、映画の中で平気でタバコを吸っているので、映画を見ているだけで、たばこ臭く、煙たいような気がしてしまいました(^^)。

また、緊迫したシーンが連続する中に、さりげなく笑えるエピソード(ロバート・ダウニー・Jrとパトリシア・クラークソン )も入っていて、ちょっとした息抜きになってよかったです(^^)。(2008,01,22)



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