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カオス      


2000年 日本 サスペンス

<監督>中田秀夫
<原作>歌野晶午
<キャスト> 萩原聖人 , 中谷美紀 , 國村隼 , 光石研

<ストーリー>
レストランで食事後、突然、姿を消した小宮山の妻・佐織里(中谷美紀)。その後、誘拐犯から小宮山に身代金請求の電話が掛かってくる。金を用意して、受け渡し場所に向かう小宮山だったが・・・。しかし、この誘拐事件は、実は、沙織の自作自演の狂言誘拐事件だった・・・。

<感想>
謎めいた冒頭から、二転三転する話は、なかなか面白かったです。原作は、歌野晶午さん。きっと、小説で読んだら、もっと面白かったに違いありません。映画を見る前に、原作を読みたかったです〜〜。
というのも、映像化することによって、作品が二流〜三流になってしまった感があるからです。これならば、○○サスペンス劇場で、やってもそう変わりなかったかも。

見ているときは、謎が謎を呼び、確かに頭がカオス状態になるのですが、徐々に話が見えてくると、偶発的な事故から、時を置かずに、こんなに綿密な計画を立てられるものなか、そしてそれが実行可能なものなのかが、疑問に思えてきてしまいました。いったんそう思い始めると、やけに話が薄っぺらく感じてしまったのが残念でした。
これが小説だと、想像力で、話を補えるので、いいのですが、映像だと、どうしてこう、安っぽいものに見えてしまうのでしょう〜。

中谷美紀は、なかなかいいですが、7年前の彼女は、今の彼女ほど、個性的でないので、ちょっと物足りない気がします。今の彼女がやれば、ベストかもしれないです。
くたびれた便利屋役の萩原聖人は、この時ぐらいが一番いい時期ですね〜。妻と離婚して、ちょっと投げやりな生活をしている中にも、誠実さがにじみ出ていて、とてもいい感じでした。(2006,05,06)



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