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凍える牙      


2012年 韓国 (HOWLING)
サスペンス   

<監督>ユ・ハ
<キャスト> ソン・ガンホ , イ・ナヨン , ナム・ボラ, イ・ソンミン

<ストーリー>
出世から見放されている刑事サンギル(ソン・ガンホ)は、新人女性刑事(イ・ナヨン)の教育係を任されて、不満タラタラだったが、彼らが担当した焼死事件が思わぬ展開を見せ始める・・・。

<感想>
第115回直木賞受賞作「凍える牙」(原作:乃南アサ)の韓国映画化作品です。
原作は読んだことがあると思うのですが、ずいぶん前なので、よく覚えていず、新鮮に楽しめました(^▽^)。

自然発火、狼犬と、センセーショナルな事件が起こる中、一人の女性刑事の葛藤が描かれています。

男性社会の警察組織の中で、新人刑事として活躍しようとする女性刑事ウニョンは、先輩刑事たちに疎んじられたり、軽視されたり、セクハラまがいのことまでされて散々な状態。
それでも毅然として自分の仕事を全うしようとする姿には、胸を打たれ、ついつい応援してしまいました。
また、その凜々しい姿は、悲しみをたたえた狼犬の立ち姿とも重なるのでした。

この狼犬が名演技で(もちろん本人は演技をしている自覚はないのでしょうが)、彼?の気持ちを慮って、なんとも、切なくなってしまうのでした。

冒頭の自然発火と犬の咬み傷との関係がちょっと分からなくて、何回か見直してしまいましたが、それ以外は、面白く見ることが出来ました。

この作品の原作は、直木賞受賞作なのに、日本では、映画化されてないなんて、ちょっともったいないですね。

主演は、またまたソン・ガンホ。
後輩に先を越されるようなしょぼくれ刑事役ですが、彼が演じたからか、役に厚みがありました。
女刑事役は、イ・ナヨン。綺麗でキリッとした感じが、役柄によく合っていました。(2018,05,28)



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