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哭声 コクソン      


2016年 韓国 (THE WAILING)
ホラー・ミステリー・サスペンス   

<監督>ナ・ホンジン
<キャスト> クァク・ドウォン , ファン・ジョンミン , 國村隼 , チョン・ウヒ , キム・ファンヒ

<ストーリー>
韓国の、のどかな山村で、一家惨殺事件が起きた。謎に包まれたその事件に似た殺人事件が、連続して起こり、疑いは、山に住み着いている日本人(國村隼)に向けられる・・・。

<感想>
何も知らずに見始めたのですが、この映画って、いったい何?!と思いつつ、引き込まれてゆきました。
ミステリー?社会派?それとも、ホラー?ゾンビ??エクソシスト???

驚いたのは、日本人俳優國村隼さんが出演していること。
それもただ出演しているだけではなく、大熱演。
裸で野山を駆けまわり、顔を血だらけにし、終いには・・・。
日本での彼のイメージとはずいぶん離れたアクティブな役どころでした。
いつもと違う土俵での力演、素晴らしいと思いました。
実際、韓国でも彼の演技は評価され、韓国の映画賞で助演男優賞を獲得したと言うことです。

見終わったときには、呆然としました。
いったい何が起こり、何が正しくて、どういうことだったのか。
とても悲惨な血みどろ映画だったのですが、思わず、もう一度見てしまいました(^_^;。
いったい誰の言葉を信じればよかったのか。

聖書の言葉を引用したり、祈祷師が出てきたり、阿鼻叫喚が繰り広げられるのですが、案外奥深い映画だと思いました。
特に、國村さんの役どころは、日本人が演じたということも含めて、深いです。
「何故心に疑いを持つのか」いったん芽生えた確信は、たとえそれをどんなに否定されても、変わることはないのでしょう。

で、私の結論は、日本人=善。祈祷師も善。そうなると、あの女性が悪?!(゚o゚;。

結局、何が正しいのか、何に惑わされていたのか、正解は分からないのですが、分かっているのは、子役ちゃんの演技がすごかったということです(^_^)。(2018,03,26)



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