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キラー・インサイド・ミー      


2010年 アメリカ・スウェーデン・イギリス・カナダ (THE KILLER INSIDE ME)
犯罪・スリラー   

<監督>マイケル・ウィンターボトム
<キャスト>ケイシー・アフレック, ケイト・ハドソン, ジェシカ・アルバ, サイモン・ベイカー, ビル・プルマン, リーアム・エイケン

<ストーリー>
1950年代の西テキサス。保安官助手をするルー・フォード(ケイシー・アフレック)は、好青年で、信頼できる男だった。ある日、仕事で、町外れに住む娼婦(ジェシカ・アルバ)を訪ねるが、彼が保安官だと分かるやいなや、女は態度を豹変さる。そのことに激高したルーは、彼女を殴りつけるのだった・・・。

<感想>
ある出来事をきっかけに、自分の内部にいる、もうひとりの自分が目覚め、犯罪を犯してゆくという、スリラーです。
原作は、ジム・トンプスンの傑作犯罪小説「おれの中の殺し屋」。
映画では、説明し切れてないことが、多々ありそうなので、原作を読みたくなりました。

善良な保安官助手が、あることをきっかけとして、豹変する・・・というところが、この映画の一番のカギとなるところなのですが、それが、ちょっと分かりづらいかな〜。
幼い頃の映像も、ちょっと出てくるのですが、それも、なんだかわかりにくい。

映画を見た後で、作品のHP内にある予告編を見たのですが、予告編の方が、本編よりも分かりやすく説明してあって、あぁ、そういうこと?!と、分かったりしました。
映画配給会社も、このままじゃまずいと思って、説明的な予告編を作ったんでしょうかね(^^;。
なんだか本末転倒ですけどねーーー。

それでも、原作がいいのか、とてもインパクトのある映画で、しばらく忘れられそうにありません。
内なる自分って、もしかすると、彼のように、自分では、押さえ切れない、途方もない人格が潜んでいるのかもしれません。
怖いですねーーー。

とにかく、主人公のルーの行動が、異常で、考えていることも、異常すぎる。
彼には、感情とか、情愛とかが、ないのかしらと思ってしまいました。

主演は、ケイシー・アフレック。
彼のしゃべり方は、大嫌いなのですが、この役は、彼にとても合っていたように思います。
一見善良そうだけど、心の中では、何を考えているのか分からない所を、うまく演じていたと思いました。

ジェシカ・アルバは、娼婦の役ですが、美しすぎて、娼婦って感じは、あまりしませんでした。
ルーの恋人役は、ケイト・ハドソンだったのですが、あらま!ずいぶん太っちゃってて、一瞬ドリュー・バリモアかと思っちゃいました(^^;。
役作りのために太ったのだとしたら、意味なくすごい!(^^;。

異常な暴力シーンがあるので、拒絶反応を示す方もいるかと思いますので、その点は、ご注意くださいね。(2012,04,15)



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