クリスマスのその夜に　　　　　　 ２０１０年　ノルウェー・ドイツ・スウェーデン　（HOME FOR CHRISTMAS） 　　　 ＜監督＞ベント・ハーメル ＜キャスト＞トロンド・ファウサ・アウルヴォーグ , クリスティーネ・ルイ・シュレッテバッケン ＜ストーリー＞ ノルウェーのクリスマスイブの夜。TVで大きなクリスマスツリーを見た男の子は、ツリーの木を探して一人で外に出るが、その時、銃声が・・・・。そして、様々なイブの夜が始まる・・・。 ＜感想＞ ショッキングなエピソードから始まるこの映画。”クリスマス”と題名につく割には、不穏な映画なのかと、一瞬身構えてしまいました。 でも、大丈夫。 日本や、アメリカのクリスマスとは、ちょっと違うけれど、やっぱり、ノルウェーでも、ほっとするようなクリスマスがやってきていました。 監督は、「キッチン・ストーリー」や、「ホルテンさんのはじめての冒険」のベント・ハーメルなので、やっぱり、他の監督とは、ひと味違います。 いくつかのエピソードが描かれていて、戦争だったり、不倫だったり、離婚だったり、逃避行だったり､宗教だったり。 ちょっと暗いめの話ばかりですが、それぞれに心がほっこりとする話でした。 中には、「大丈夫なのか？」と、心配するような話や、「あら、これは、辛い」と思う話もありましたが、そんな中にも、ちょっとしたユーモアが含まれていたりします。 悲しい時、辛い時でも、クリスマスの夜は、特別な事が起こる、そんな日なのかもしれないですね。 イブだけ浮かれる日本ですが、ひっそりと、ほっこりとしたクリスマスも、また、いいのではないでしょうか。 ラストに、冒頭のちょっとショックな話の続きも描かれていました。(2014,12,14)