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クヒオ大佐      


2009年 日本
コメディー   

<監督>吉田大八
<キャスト>堺雅人 , 松雪泰子 , 中村優子 , 新井浩文 , 内野聖陽 , 満島ひかり , 安藤サクラ

<ストーリー>
自称、36歳のアメリカ人、ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐(堺雅人)は、実は結婚詐欺師。弁当屋の女社長の永野しのぶ(松雪泰子)や、博物館学芸員の浅岡春(満島ひかり)を、言葉巧みに、騙していた。しかし、しのぶの弟(新井浩文)が突然現れて、クヒオ大佐はピンチに陥る・・・。

<感想>
実際にこんな人がいて、また、実際に騙された女性がいたというのですから驚きです。
しかも、億単位のお金をだまし取ったというのですからねーーー。

身長160センチで5頭身、生粋の日本人の彼なのに、高い鼻だけを武器に・・・それだけは整形したそうですが・・・、
エリザベス女王と、カメハメハ大王の末裔だといって、結婚詐欺を繰り返した実在の男をモデルにした話です。
片言の日本語・・・だけど英語は全く話せない・・・彼に騙されてしまうなんて、女って悲しいですねぇ・・・。

まあ最近は、逆に、結婚をエサに、男性が騙された上に殺されたりすることもあるわけで、「男が・・・」、「女が・・・」とは、言えない時代。恐ろしいこと、この上ないです。

映画の中のクヒオ大佐は、想像していたよりも、しょぼくて滑稽。
堺雅人の演じるクヒオは、アメリカの軍服がよく似合っていて、なかなかスマートでかっこいいのですが、
でも、やることはしょぼい。
だって、何故かあまりお金を持っていなさそうな人をカモってるし・・・。

そんなわけで、おそらく、実際の話よりも、だいぶコメディー色の濃い作品となっているのでしょう。

嘘つきだけど、どこか可愛いクヒオ(^^)。
脇が甘くて、とてもおおざっぱな手口が、笑えます。
しかも、逆に手玉に取られたりもしているし(^^)。

主演の堺雅人は、この役も当たり役でした。
彼、役の選び方がうまい、というか、役になりきってしまって本当に、面白いです。

彼のカモになる女性たちも、それぞれよかったです。
中でも、弁当屋の女社長を演じる松雪泰子の、疲れたような、でも、うれしいような、そして、ひょっとしたら騙されている?!という疑いもちょっと持っている彼女の表情が、すばらしい。
元気いっぱいの満島ひかりもかわいいし、銀座のホステスの中村優子も、したたかで素敵でした(^^)。(2011,01,25)






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