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君の誕生日      


2019年 韓国 (BIRTHDAY)
   

<監督>イ・ジョンオン
<キャスト>ソル・ギョング, チョン・ドヨン , キム・ボミン

<ストーリー>
息子のスホ(ユン・チャンヨン)を突然の事故で亡くしたスンナム(チョン・ドヨン)は、夫のジョンイル(ソル・ギョング)が海外の単身赴任から帰ってきても、受け入れることが出来なかった。スホの妹のイェソル(キム・ボミン)は、母親に黙って父親に会うが・・・。

<感想>
最初は、どういう話なのか分からなかったのですが、あの”セウォル号沈没事故”の犠牲者の家族の話でした。
日本でもこの事故は大きく取り上げられて、その後の混乱も見聞きしていたのですが、個々の家族の話を映画で見るのは初めてでした。

突然、息子を失った母親スンナムは、深い悲しみの中にいて、海外赴任していた夫をも拒絶し続ける。
夫にも、事情があって、そんな妻を責められない。
支援の手が差し伸べられるが、それさえも受け入れられず、孤立を深めるスンナムだった・・・。

死は悲しい。それが年若い我が子ならなおさらです。
残された者は、頑なになり、孤立して、心を病んでしまう。
でも、周囲の思いやりや心配りが少しの救い。
悲しみを受け入れて、涙を流せば、少しは心が癒やされるのでしょうか。

日本では、死んだ人の誕生日会をする話は聞いたことがないですが、
親も知らなかった息子の別の姿が語られるので、親としては、うれしいだろうなと思いました。
悲しみを抑えるよりも、泣きたいときには、素直に泣いた方がいいとはよく聞きますが、この家族もまさしくそうだったのでしょう。

亡くなった子の両親を演じるのは、実力派のソル・ギョングとチョン・ドヨン。
ずっと暗くて、悲しい話なのですが、終盤は、さらに涙を堪えられません。
でも、少しの希望も感じられたので、良かったです。

題名は、ロマンス映画っぽいですが、ハンカチ、ティッシュ必須な映画です。(2021,12,13)



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