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君を想って海をゆく      


2009年 フランス (WELCOME)
   

<監督>フィリップ・リオレ
<キャスト>ヴァンサン・ランドン , フィラ・エヴェルディ

<ストーリー>
2008年冬。クルド難民の青年ビラル(フィラ・エヴェルディ)は、家族でイギリスに移住した恋人を追って、フランスの町、カレまでやっとの事でたどり着いた。しかし、そこからイギリスまでは、いかにも遠かった。意を決してドーバー海峡を泳いで渡ることにした彼は・・・。

<感想>
フランスは、移民受け入れには寛容でしたが、イラクからの難民が不法入国することには、手を焼いていたようです。
それでも人々は、あらゆる方法でフランスにやってきて、そして、そこから新天地を目指します。

クルド難民のビラルは、やっとの思いでフランスまでたどり着き、そして、最終的には恋人のいるイギリスに渡りたいという17歳の青年。
しかし、イギリスは、広大な海に隔てられていた・・・。

そんなビラルに手を貸すのが、映画の主人公、シモンです。
フランスでは、難民の世話をしたり手助けをすると、重罪に問われるそうで、その危険を冒してまでも彼がビラルを助けるのは、ある思惑があってのこと。
しかし、ビラルの命がけの強い思いに触れたシモンの心は、徐々に変化してゆく・・・。

ドーバー海峡を泳いで渡るなんて、無鉄砲にもほどがあるのですが、それは、まさに命がけの恋のためなのです。
果たして人は、それほどの強い気持ちを持つことが人生の中であるでしょうか。
シモンをはじめとして、平和な暮らしの中にいると、なかなかそこまでの気持ちを持つことは出来ないような気がします。
だから、そんな気持ちを持つ人を前にしたら、それまでの人生が一変してしまうかもしれません。

難民問題という重いテーマですが、重たいだけでなく、心に響く、見やすい作品でした。(2016,10,23)



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