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そして、私たちは愛に帰る      


2007年 ドイツ・トルコ   

<監督>ファティ・アキン
<キャスト>バーキ・ダヴラク , トゥンジェル・クルティズ

<ストーリー>
ドイツ、ブレーメン。妻を亡くしたあと、息子ネジャット(バーキ・ダヴラク)を、一人で育て上げたアリ(トゥンジェル・クルティズ アリ)は、街で拾った娼婦イェテル(ヌルセル・キョセ)と、一緒に暮らし始める。イェテルは、大学に通う娘アイテン(ヌルギュル・イェシルチャイ)に会いたいが、娼婦をしていたことを隠していて、連絡が取れない。その頃アイテンは、政治活動に身を投じ、ドイツに密入国していた・・・。

<感想>
2007年のカンヌ映画祭で、最優秀脚本賞を受賞した作品です。

ドイツには、現在、270万人ものトルコ移民が暮らしているそうです。
そんなドイツとトルコを結ぶ3組の親子を巡る物語です。

人の良さそうなおじさんが、あんな所に行って、あんな事をして、そして、あんな事になってしまうのが、ちょっとした衝撃で、あの辺りで、見るのをやめてしまおうかと、真剣に思ってしまいました。もちろんそんなことはせず、最後まで見ましたけど(^^)。

ストーリーは、大きく二つに分かれていて、それぞれタイトルが付いていたので、
そのタイトルのおかげで、どのようなことになるのかが分かってしまいます。
それがいいのか悪いのか・・・ちょっと微妙なところ。

でも、話が進んで、みんなの関係が分かってくる頃には、
物語に引き込まれ始めます。

私は、登場人物の一部分しか、知らないはずなのに、
彼らの多くのことが、見えているような気がしてしまいました。
と同時に、彼らも、この一連の出来事で、お互いのことを更に深く理解できたのだと思います。
人と人との繋がり、そして何より、親子の繋がりは、強くて、しっかりしているんですね。
そして、彼らは愛に帰ってゆくのでした。

ドイツとトルコ。
知らないことの多い私ですが、この二つの国の繋がりも知らなかったので、
今回また、勉強になりました。(2010,03,06)



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