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純喫茶磯辺      


2008年 日本 コメディー   

<監督>吉田恵輔
<キャスト>宮迫博之 , 仲里依紗 , ダンカン , 麻生久美子 , 五十嵐信次郎

<ストーリー>
妻(濱田マリ)と別れ、高校生の娘・咲子(仲里依紗)と二人暮らしの磯部裕次郎(宮迫博之)は、父親の遺産が手に入り、しばらく無気力な生活を送っていたが、ある日、急に、喫茶店を始めると宣言する。全てが裕次郎の趣味で作られた喫茶店は、イマイチのたたずまい。しかし、そこにアルバイトとして素子(麻生久美子)を採用すると、彼女目的の客が増え始める・・・。

<感想>
「どうかなぁ??」と思いつつ見ましたが、リアルな日常性と、そこはかとない面白さで、なかなかの出来の作品でした。

心機一転、お父さんの店が出来上がってゆくうちに、カフェ→喫茶店→純喫茶と、だんだん趣味が悪くなって行く所が笑えます!咲子の落胆する気持、よ〜〜く分かりました。なんであんなにチャラチャラと、不必要な物を飾り付けるかな〜〜。ゲーム機まであったりして、もう笑うしかないです。

そして、アルバイトの素子。彼女も、なかなかしたたかで、面白いです。やる気があるんだかないんだか。潔くサボると思えば、あのコスプレも着こなしてしまう。似合っているだけに、なんだかすごいんです(^^)。
その他にも、いろいろなゆるい笑いと、胸がちくりと痛むようなところとがちりばめられていて、目の離せない映画になっていました。

また、セリフが、今どき風で、はっきりと言わなくても、言いたいことが分かるってところがいいですね。普段、理路整然としゃべる事なんてないのだから、これがとてもリアルに感じました。でも、逆に、ここら辺が、うっとうしくて、イラつく人もいるかも。

キャストも、全て適材適所。宮迫博之もお父さん役がなかなか良かったです。仲里依紗が娘役だったので、ちょっといやらしい感じになるんでは?!と心配していたら、そんなこと全くなくて、本当に、父娘以外には見えませんでした。
前述の素子役を演じた麻生久美子はもちろんいいですし、娘役の仲里依紗のクルクル変わる表情もキュート。ハリセンボンの近藤春菜も、ほんわかした笑いを提供してくれました。(2009,07,20)



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