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再会の街で      


2007年 アメリカ    

<監督>マイク・バインダー
<キャスト>アダム・サンドラー , ドン・チードル , ジェイダ・ピンケット=スミス , リヴ・タイラー , サフロン・バロウズ , ドナルド・サザーランド , メリンダ・ディロン , マイク・バインダー

<ストーリー>
ニューヨーク・マンハッタン。歯科医のアラン(ドン・チードル)は、ある日、大学のルームメイトだったチャーリー(アダム・サンドラー)を街で見かけるが、彼はそのまま行ってしまう。その後、再びチャーリーと出会ったアランは、チャーリーの変貌ぶりと、なにより、自分を覚えていないことに驚く。実は、チャーリーは、以前、大きな不幸に見舞われていたのだった・・・。

<感想>
内容を知らずに見たので、衝撃を受けました。
もし、チャーリーのような不幸に見舞われてしまったら、やはり、彼のように、立ち直れなくなるかもしれない・・・と、辛くて胸が詰まりました。
しかも彼の場合、知人の多くが彼の不幸を知っているわけで、知り合いに会えば、必ずその話題になり、心の傷が癒えないばかりか、辛い思い出がいつも蘇ってくるわけで、心を閉ざさなければ、とても生きてはいけない状態だったのでしょう。

傷ついた人を救うには、どうしたらいいのか。それは、人それぞれなのでしょうが、話を聞くのもいいのでしょうが、ただ寄り添うということも大切なのかもしれません。
この映画の場合、周りも彼によかれと思っていろいろ苦心しているのに、それが、なかなか彼に通じませんでした。人の心とは、本当に繊細で、壊れやすいものなのだなと、見ているのが苦しかったです。

一人黙々とプレイするゲームで、彼の閉ざされた心の痛みを感じ、繰り返されるキッチンのリフォームで、彼の悔いる気持ちが分かります。突然の別れには、必ず後悔が伴うものだ・・・と、客観的には、分かるのですが、本人には、取り返しの付かない重大なこととして、心に焼き付いてしまうのかもしれませんね。

ラストは、ほのかなやすらぎの訪れる予感のあるシーンでしたが、あの二人の取り合わせは、どうなのよ?!という、気もしないではなかったです・・・(^^;。

アダム・サンドラーは、苦手な俳優さんなのですが、今回の演技は、悲しみが十分に伝わってきて、なかなかよかったです。彼の顔を見るだけで、涙ぐんでしまいました。
ドン・チードルは、相変わらずいいですね〜。彼って、いつも、少々困ったような、でも、一生懸命で、そして、ちょっと気が弱くて・・・というキャラクターで、親近感が持てます。(2009,06,11)



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