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桜田門外ノ変      


2010年 日本
時代劇   

<監督>佐藤純彌
<キャスト> 大沢たかお , 長谷川京子 , 柄本明 , 生瀬勝久 , 須賀健太 , 永澤俊矢 , 池内博之 , 西村雅彦 , 伊武雅刀

<ストーリー>
安政7年(1860年)、水戸藩士、関鉄之介(大沢たかお)は、家族に別れを告げて脱藩し、江戸へと向かう。そして、その年の3月3日、桜田門外にて、ときの大老、井伊直弼(伊武雅刀)の暗殺を果たす。しかし、同時に挙兵して京都に向かうはずだった薩摩藩が挙兵せず、関たち水戸裂士たちは、お尋ね者として、追われる身となる・・・。 

<感想>
いやぁ、時代劇を劇場で見るのは、ホント、久しぶりです。
一時廃れ気味だった時代劇も、最近は、また、復活してきましたね〜。
やっぱり、こういう歴史文化は、きちんと継承してゆきたいものです。

映画では、冒頭の30分ぐらいで、もう事件が始まってしまうので、あらら、後はどうなるの?と思って見てましたが、
後は、この事に関わった人たちのその後を、丁寧に描いていました。

この歴史的事実、”桜田門外ノ変”は、歴史音痴の私でも、知っている事件ですが、
それが、どのように起こり、どのような段取りで、そして、どのように終わったのか、
また、それによって、何がどうなったのか。この映画を見ると、よく分かって、面白かったです。

TVの「龍馬伝」も見ているので、よく思うのですが、
この幕末の時代、小さな事の一つ一つが積み重なって、いかに大きな事につながっていったのか。
この時の、彼らが、一つでも、違うことをしていたら、今の日本も、また、大きく違っていたかもしれないと思うと、なんだか、胸が熱くなりますねぇ。

映画自体は、冒頭の暗殺シーン以外は、あまりエンタメ性はなく、淡々としているのですが、そんなことを考えながら見ていると、思った以上に、面白く見ることが出来ました。

エンタメ性はあまりないといっても、血しぶきは、派手に飛び散りますし、色っぽいシーンもちょっとだけありました(^^)。
そして、時には、いかにも古くさい時代劇っぽい、音の挿入なんかもありましたが、それも、らしくて、いいかな(^^)。

それにしても、雪の降りしきる中、殺気立つ男たちがあんなに(不自然に)待ち受けていたのに、井伊側に、それと知られなかったのが意外だし、
井伊の屋敷から、あんなに近い場所で、事件が起こったのに、救援が来ずに、井伊の首をみすみす取られたのも不思議に感じましたが、この間、わずか数分だったそうなので、そんな余裕がなかったって事らしいです。
すぐそこに、桜田門も、見えてるのに、まさかこんな所で暗殺されるとは、本人も、思ってもいなかったでしょうね。 (2010,11,11)






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