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スキャンダル      


2019年 アメリカ (BOMBSHELL)
伝記     

<監督>ジェイ・ローチ
<キャスト>シャーリーズ・セロン, ニコール・キッドマン, マーゴット・ロビー, ジョン・リスゴー, マルコム・マクダウェル, リチャード・カインド, アシュリー・グリーン

<ストーリー>
2016年、FOXニュースの女性キャスター、グレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)は、セクハラを繰り返してきたロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)CEOを訴える決意を固めるが・・・。

<感想>
アメリカの放送局で起こったセクハラ事件の映画化作品です。
同じような時期に映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインがセクハラで告発され、”me too”旋風が吹き荒れたことは有名ですが、FOXニュースでこのようなことが起こっていたんですね。
やはり、女性がもう黙っていないという時期が来ていたってことでしょうか。
それにしても、きらびやかで、自立したイメージの強い女性キャスターたちの裏側に、こんなことがあったなんて・・・。

女性たちの勇気には力を感じました。
告白した事実が、良きにせよ悪きにせよ、これからの人生に一生について回るかもしれないのに、よくぞ告発したと思います。
告発によって受けるダメージ以上に、忌まわしい事実だったということ、そして、これ以上こんなことが続いてはいけないという決意が伺われます。
ちょうどこの頃、アメリカの大統領選挙があり、女性蔑視発言で論議を醸していたドナルド・トランプ大統領候補との対立もあったこともこの流れを大きくしたということでしょうか。

それにしても、この生々しさはどうでしょう。
この一連の事件からそんなに時を経ずに映画化されたことに驚きました。

キャストは、映画界を代表する女優の豪華競演で、見応えありました。
また、アカデミー賞では、カズ・ヒロ(辻一弘)がメイクアップ&ヘアスタイリング賞を獲得しました。
おそらく、メイクによって実在する女性キャスターたちによく似ていたのだろうと思われますが、本物のキャスターたちを知らないので、そのすごさが分からないのが残念でした。
(2021,06,20)



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