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潜水服は蝶の夢を見る      


2007年 フランス・アメリカ 伝記   

<監督>ジュリアン・シュナーベル
<キャスト>マチュー・アマルリック , エマニュエル・セニエ , アンヌ・コンシニ , パトリック・シェネ , マックス・フォン・シドー , マリナ・ハンズ

<ストーリー>
雑誌ELLEの編集長ジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)は、42歳の若さで脳梗塞で倒れてしまう。3週間後、病室で目覚めた彼は、意識はしっかりしているのに運動機能が完全に麻痺した“ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)”となったことを知り愕然とする。生きる希望を失った彼に、言語療法士は、瞬きによる意思の疎通法を提案する・・・。

<感想>
とても評判になり、アカデミー賞にも、4部門でノミネートされた作品です。
ストーリーを読むと、辛そうな内容だったので、映画館で見る勇気が持てなかったのですが、やっと家で見ることが出来ました。

身動きできなくなった人が、瞬きを繰り返して文章を綴り、本として出版したという話なのですが、映画を見ると、これが、想像以上に大変であることがわかります。
本人はもちろん大変なのですが、一つ一つの文字を読み上げ、その文字を書き留める人は、本人の数倍もの労力と根気が必要だったのです。これは、すごいことですねぇ。
ひとつの単語を伝えるだけでも、ひと仕事という感じがするこの作業。それで、文章を綴り、本にしてしまった本人と、周りの方々の情熱と根気には、ほんとうに、恐れ入りました。

全身が動かないのに、瞬きだけは出来るというのは、この病気の特徴なのだそうですが、これは、天の配剤なのでしょうか。その点だけは、彼は、恵まれていたということなのでしょう。少なくとも、自分の思いを外の世界に発信できたのですから・・・。

そして、映画の中で明かされる、かつて彼の身代わりになった男の存在。それも、すごい話で、これだけでも、ひとつの映画が出来てしまいそうな気がしました。これも事実だったのでしょうかねぇ。

それにしても、42歳。働き盛りの彼の身の上にこんな事が降りかかると、誰が想像したことでしょう。
世界的な仕事をしつつ、愛する子供や、恋人を持ち、世界を旅して、まさに人生を謳歌していたその彼が、こんな事になってしまうとは・・・。
こういう映画を見ると、自分が健康であることが、とてもありがたいことだと言うことを、改めて感じて、毎日を大切に生きなければならないと思います。(2009,01,16)



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