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死国      


1999年 日本
ホラー   

<監督>長崎俊一
<キャスト>夏川結衣 , 筒井道隆 , 栗山千明 , 大杉漣

<ストーリー>
15年ぶりに、故郷四国の、とある小さな村に帰省した明神比奈子(夏川結衣)は、幼なじみの日浦莎代里(栗山千明)が、高校生の時に事故死していた事を知る。莎代里の母親(根岸季衣)は、四国八十八か所の遍路に出かけていた・・・。

<感想>
原作は、坂東眞砂子さんの同名ホラー小説です。
ホラー大好きの私は、板東さんのホラー作品も大好きで、大昔に読了していて、この本によって、四国のイメージが大分変わったような気がします(^_^)。

映画の方は、あまり評判がよくなかったような記憶があって、未見でした。
allcinemaの紹介を読むと、同時上映が「リング2」。
あぁ、あのホラーブームの頃の映画なんですね(^_^)。

映画は、ホラーとしては、それほど怖くない方でした。
むしろ、本で読んだ方が、想像が広がって、怖かったかも。
とはいえ、静かな怖さは、随所に感じられます。

そして、見終わって、怖さ以上に感じたのは、切なさです。
家に縛られ、そして、大人になる前に死んでいった莎代里の、悲しさや悔しさが、じわじわと感じられました。
それに引き替え、生きている人間って、なんて無神経なのでしょう。
莎代里の思いも考えずに、二人が恋に落ちるなんて、もっと怖いことが起こってもおかしくないですよ(^_^;。

莎代里役の栗山千明は、この作品がデビュー作ですが、終盤の演技は、なかなかの名演でした。
彼女の演技によって、この作品は、より一層深さが増したような気がします。
もちろん、主演の夏川結衣や、筒井道隆、そして、母親役の根岸季衣も、皆さん、よかったです(^_^)。

ただ、肝心の池?のセットがイマイチなのが残念でした(^_^;。(2014,10,02)



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