シネマチェックトップページ50音別indexサ行index

サイレントノイズ      


2005年 カナダ・イギリス・アメリカ ホラー・ミステリー・SF・スリラー

<監督>ジェフリー・サックス
<キャスト>マイケル・キートン , デボラ・カーラ・アンガー

<ストーリー>
建築家のジョナサン・リバース(マイケル・キートン)は再婚した妻アンナ(チャンドラ・ウェスト)が妊娠して、喜びの中にいたが、突然、彼女が行方不明となり、後日、遺体も発見される。うちひしがれた彼の前に、レイモンド(イアン・マクニース)という男が現れ、死んだアンナの声が聞こえると告げる。ジョナサンは、彼を追い返すが、その後、不可解な現象が続いたため、レイモンドの元を訪ねてみるのだが・・・。

<感想>
この映画は、EVP(Electric Voice Phenomena )、電子音声現象を取り上げた映画です。
すなわち、電子機器のノイズの中に、異界からのメッセージが混ざっているという話です。
そういえば、発売されたCDの中に、録音した覚えのない声(音)が混じっていると、騒ぎになることが、たまにありますね。あの話です。

突然愛妻を失ったジョナサンが、EVPにはまりこんでゆく心境は、よく分かりました。もしかすると、何かを訴えているのではないか、何か言い残したことがあるのではないか、もしくは、もう1度彼女の声を聞きたい・・・という一心で、ひたすらノイズを録音して、分析するジョナサン。
しかし、同時に、それは、人間がしてはいけないことなのかも知れないのです。異界からの声、映像、現象が怖くて、何度も顔を覆ってしまいました(TT)。

映画としては、結構好きな部類の映画でした。その実体が、はっきりと現れないのもよかったです。超常現象が好きな人には、おすすめでしょう。
ただ、「どうして?」という疑問も残りました。殺人事件などと結びつけない方が、すっきりしたような気がします。
主演のマイケル・キートンは、あまり好きな俳優ではないのですが、今回の彼は、とてもよかったです。妻を亡くした悲しみを体全体で表現していて、こちらまで悲しみが伝染してくるようでした。

EVPのことがよく分からなかったので、ネットで調べてみたのですが、調べれば調べるほど、怖ろしくなってきて、映画を見ているときよりも、なんだか怖くなってしまいました。ひょっとしたら、私が録画した、大量の映画のDVD中にも、ノイズが混ざっているかもしれないーーー。な〜〜んて思うと、映画を見るのをひるんでしまいそうですーーー(^^;。
EVPは、日本では、あまり知られていないのではと思いますが、媒体は違っても、”いたこ”とか、”狐憑き”とか、”こっくりさん”とか、死者と会話を試みる方法は、古くからありますよね。でも、あまりのめり込まない方が、身のためかもね。

ちなみに、EVPのことは、こちらで主に調べさせていただきました。ありがとうございました。(2007,11,21))



シネマチェックトップへ