シネマチェックトップページ50音別indexサ行index


サイン・オブ・デス      


2007年 フランス 犯罪・スリラー

<監督>レジス・ヴァルニエ
<キャスト>ジョゼ・ガルシア , マリー・ジラン , オリヴィエ・グルメ , ミシェル・セロー

<ストーリー>
ある日、パリの街中で、不気味なメッセージが読み上げられた。また、同時期に、家の扉に謎のマークが書かれる被害が続出する。そんなある日、体中に黒い斑点が出た全裸死体も発見され、パリの人々は、かつてのペスト禍を思い出し、パニックに陥る・・・。

<感想>
日本未公開のフランス製作のスリラー映画です。

現代のフランスが舞台の映画ですが、ペストが重要な要素として出てきます。今頃ペスト??と思いますが、考えてみると、ペストとは、どんな病気なのか、実は、はっきりとは知らないのでした(^^;。
ただ、かつて大流行して、多くの人が亡くなった怖い病気ということだけは、頭にありました。
フランスでも、昔大流行したことがあり、その恐怖心が、まだ人々の頭の中にあるところが、この映画のポイントとなっています。

読み上げられた謎めいた言葉、不気味なマーク、おぞましい死体・・・と、お膳立てはそろい、ペストの恐怖まで加わって、ストーリーに引き込まれそうですが・・・そうならないところが、この映画の悲しいところでしょうか(^^)。

今やペストは、治療法が確立していて、そんなに怖ろしい病気ではないし、科学捜査が発達して、死因は、容易に分かるわけで、その辺の怖ろしさが伝わってきません。
それよりも怖いのは、風聞や、パニックでしょう。実際、映画では、市民が、マスクをしたりして、ちょっと前の日本のインフルパニックを、彷彿としました。
他人事だと、あの大量のマスク姿は、なんだか笑えますねぇ(^^;←自分もしてたくせに・・・(^^;。

ただ、怪しそうな人物がたくさん出てくるので、なかなか犯人が分からないところがよかったかな。コイツが怪しい!とか、いや、この人だったりして!!と、楽しめました(^^)。
フランス映画で顔を見かける俳優さんが出てくるので、その方たちを見たい方はどうぞ。でも、その他の方は、特に見なくてもいい映画かもですね(^^;。(2009,07,09)



シネマチェックトップへ