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ステップ!ステップ!ステップ!      


2005年 アメリカ ドキュメンタリー・音楽

<監督>マリリン・アグレロ
<ストーリー>
ニューヨークの公立小学校で行われている子供たちのための社交ダンスのコンテスト。60校以上の学校が参加して、優勝目指してダンスに打ち込む生徒たちを追ったドキュメンタリー映画。

<感想>
ドキュメンタリー映画は、他の映画に比べて、少々苦手感があるのですが、実は、これにこそ、作りものでない本物の感動が、詰まっているんですね〜〜。

スラム街に住む、貧しい家庭の子供たちに、未来への道を少しでも開いてあげたいという、切実な教師たちの願いが込められた、社交ダンスのコンテスト。
そこで、子供たちは、他人との接し方や、努力することの大切さ、思いやりの心、未来への希望など、たくさんのことを学び、吸収しているようでした。

でも、ちょうどこのぐらいの子供たちは、男女の仲が悪いんですよね(^^)。私が子供の時にも、女子と男子に別れて、よくけんかしました(^^)。
それもそのはず、男の子は、まだまだガキっちょだし、女の子は、妙に大人びてくるのがこの頃。でも、この時期に、異性に対する接し方を正しく学ぶということは、とても大切なのでしょうね。
ダンスをはじめた頃は、ガチガチで、手を繋ぐのさえ、出来なかった子供たちが、教師の指導の下、徐々に、心も体もほぐされていく姿を見るのは、ほほえましく、頼もしかったです。
そして、うまく踊れるようになってくると、自然とコンテストへの意欲も生まれてくるようでした。

メリル・ストリープ主演の「ミュージック・オブ・ハート」も、スラムの子供たちにヴァイオリンを教える実話を元にした映画でしたが、あの映画のように、練習していく上で、教師や、子供たちには、いろいろな葛藤があり、それをカメラは、冷静に映し出してゆきます。

練習時間は、10週間と決められているようで、その間には、ステップを踏むだけでも大変な子もいれば、見事なダンスを披露してくれる子もいます。これは、持って生まれた才能もあるのでしょう。優勝したチームの子供たちは、それはもう見事なダンスでした。

このダンスの練習を成し遂げたことで、この子たちが自信をもち、また、新たな道が開けたらいいなぁと、思いつつ、見終わりました。(2007,09,11)



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