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ストレンジャー      


2010年 アメリカ (MAIN STREET)
   

<監督>ジョン・ドイル
<キャスト>コリン・ファース , オーランド・ブルーム , エレン・バースティン , パトリシア・クラークソン , アンバー・タンブリン , アンドリュー・マッカーシー

<ストーリー>
ノースカロライナ州の寂れた田舎町に、一人の男(コリン・ファース)がやってきた。男は、老女(エレン・バースティン)の所有する貸倉庫を借り受ける。そして後日、彼が運んできたものは、厳重に管理された、産業廃棄物だった・・・。

<感想>
このキャストで、日本未公開映画なんですって!
もったいないですね〜。
でも、日本で公開しなかった理由も、ちょっとだけ分かるような、少々地味な映画でした。

過去には、たばこ産業で栄えた町・・・でも、今や町は寂れ、若者は町を去り、残るのは、思い出だけ・・・という町が舞台です。
そんな町に、テキサスから、一人の男がやってきます。
男のやることは、胡散臭げでありながら、本人は意外にも紳士的。
この寂れた町の未来はどうなるのでしょう・・・?という話です。

冒頭からなにやら不穏な雰囲気で、ちょっと怖くて、ドキドキしてしまいました。
このドキドキ感の原因は、ストーリーを引っ張ってゆく、貸倉庫の持ち主役のエレン・バースティンです。
彼女の不安や焦燥、心細さや憤りが、こちらにびんびんと伝わって来て、
その為に、映画全体がサスペンスチックな雰囲気になっているような気がします。

過疎の町の苦悩と、産廃の行方。
人間が生きてきた暗部を、意外にも、心優しく描く、社会派ドラマになっていました。
登場人物全員が、実はみんな善人なんですよね〜。

邦題の”ストレンジャー”にあたる男を演じるのは、コリン・ファース。
いかにも怪しげな雰囲気をまとってテキサスからやってきたこの男を、イギリス紳士のコリン・ファースが演じることに、最初、大いなる違和感を感じました。
だって、コリン・ファースが、テキサス男って・・・!(^_^;。
でも、話が進んでゆくと、成る程、これなら、彼の持ち味が生かされているのかなと、徐々に思えるようにもなりました・・・。
でも、やっぱり、ミスキャストだったような気がする・・・(^_^;。(2014,11,16)



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