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どろろ      


2007年 日本 アドベンチャー・アクション・ファンタジー   

<監督>塩田明彦
<キャスト>妻夫木聡 , 柴咲コウ , 瑛太 , 杉本哲太 , 土屋アンナ , 麻生久美子 , 中村嘉葎雄 , 原田芳雄 , 原田美枝子 , 中井貴一 , 劇団ひとり , でんでん

<ストーリー>
乱世が何年も続いていたある国で、一人の武将(中井貴一)が48体の魔物たちとある契約をした。その契約とは、天下を治める力を得る代わりに、自分の子供の体48カ所を魔物に差し出すことだった。それから20年後、医師(原田芳雄)に拾われたその子、百鬼丸(妻夫木聡)は、失われた体の部分を作ってもらい、立派な青年に成長していた。そして、出生の秘密を知った彼は、本物の自分の体を取り戻すために、魔物と戦う旅に出る・・・。

<感想>
原作は知らなかったのですが、さすがに手塚治虫の有名漫画。なかなか面白い話でした。
舞台になっているのが、架空の時代の架空の国ということで、常識にとらわれることなく、面白い物語が進行してゆきます。

48の体の部位(心臓も!)を奪われたにもかかわらず、生きて生まれた赤ちゃんというのも、すごいですが、その部位をエレキテル?!で、再生してしまうという、フランケンシュタインの誕生!みたいな事をする医者もすごい!(^^)。
そして、魔物と戦って、勝つ毎に、自分の体の一部を取り戻してゆくという、ダークなファンタジーも、なかなか面白かったです。漫画では、百鬼丸に、48回戦かわせたのでしょうかねぇ。

映画では、肝心の魔物との戦いの映像が、とたんに往年の怪獣映画と同じようなレベルに落ちてしまっていたのが、残念。今の技術だったら、もっとリアルな映像にも出来たでしょうに、資金不足だったのかしら??
これを48回も見せられるのかと、少々うんざりしましたが、うまい具合に、はしょってあって、しかも途中で終わりなのね(^^)。続編を作るつもりなのでしょうか・・・?

主演の妻夫木聡は、好演していましたが、目がまだ見えていないことを全く感じさせない演技っていうのは、どうなんでしょうか・・・(^^;。心の目、ということなんでしょうけど、たまに見えなくなる芝居をしてくれると、見ていて、戸惑います(^^)。
一方、女の子なのに、女の子であることを捨てているという複雑な役の柴咲コウは、元気いっぱい!今まで彼女の演技は、一本調子というイメージがあったのですが、こういうメリハリのある役も出来るんですね〜(^^)。(2008,02,09)



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