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扉をたたく人      


2007年 アメリカ (THE VISITOR) 犯罪・音楽・ロマンス   

<監督>トム・マッカーシー
<キャスト>リチャード・ジェンキンス , ヒアム・アッバス , リチャード・カインド

<ストーリー>
コネティカット州に住む、大学教授のウォルター(リチャード・ジェンキンス)は、妻を亡くしてから、全てにやる気を失い、孤独に生きていた。そんなある日、仕方なく出席することになった学会のため、久しぶりに、ニューヨークのアパートに帰ると、そこには、見たこともない若いカップルが住み着いていた・・・。

<感想>
愛する妻を失ってしまったウォルターの心の中を、うかがい知ることは出来ませんが、その寂しさは想像できます。
何をしていても、生きる目標や、生きる楽しさを感じることが出来なくなってしまったのでしょう。

そんな彼に起きた小さなアクシデント。
それは、彼にとって幸いでした。

ストーリーが進むにつれ、ウォルターの、意外な面が見えてきて、結構驚かされます。

何も興味を持てなくなっていた彼も、きっと元々は、好奇心旺盛で、アクティブな人物だったのでしょうね〜。

物騒な都市として知られているニューヨークで、よく知らない人を家に入れたり、
全く知らなかった世界に、おそるおそるも、大胆に足を踏み入れる彼の姿を見て、
ちょっとしたドキドキ感と、心にじわ〜っと広がる温かさを感じました。

そして、起こったある事件。
そこまで踏み込んでしまって、大丈夫なのか?
と、ちょっと心配しながら見ていましたが、
あのようなところに、彼の誠実さや、正義感が、現れていて、
彼の今までの生き方と、これからの彼の生き方が感じられるような気がしました。

主演のリチャード・ジェンキンスは、この年のアカデミー主演男優賞にノミネートされました。
彼は、今までもよく映画で見かけるのに、
名前と顔が一致しない俳優さんの一人でした。
でも、この映画を観たことで、これからは、自信を持って、「あ、リチャード・ジェンキンスさんだ!」と、言えることでしょう(^^)。(2010,03,26)



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